オレンジに燃えて染まる空から 星がひとつ落ちるのを見た
さっきまで群れていた白い雲は晴れて 雷鳴と共に黒い夜が来る
待ち望んでた時代の黄金(きん)色も やがては黄昏に成り代わる
錆びついた風見鶏と 人の声と 信号灯が告げたんだ“終わり”をさ
「栄光の時は過ぎたのさ 君の未来はもう来ない」
永遠に更新されることもない 物語 これで終わりなの?
「つづく」の先を綴る言葉を 僕は持たない 聞こえもしない
閉じかけたページをめくる音の中に 君の呼ぶ声が 衝動を呼び覚ませ
運命を変えろ 道を拓くために 僕の心臓は1200℃で燃える
思い出だけを詰め込んで 逃げていった緑の片羽の鳥
不思議な力を教えるよ 君が僕にくれた魔法だよ
信じていれば何だって叶うよ どんな未来が来ても きっと大丈夫さ
青く潰れたハコの空から 星がまた 落ちるのを見た
まぶしいだけの黒い模造太陽は 僕らを刺すように回るだけだ
未来もいつかは過去に変わる “黄金狂時代(ベルエポック)”にはもう戻れない
朽ちてゆく鉄の悲鳴 消える音 1200℃の心臓が泣いている
あなたの 声
溢れ出した思いがお定まりを変える
触れてみたかった 抱き締めてみたかった 覚えたての言葉で 今 伝え合おう
歪んだ世界を 超えて逃げ出せ、さあ 旧式の手と手(カプラー)しっかり繋ぎあって
空虚なカゴを飛び出して 羽ばたいたもう一羽片羽の鳥
魔法の力を教えるよ とっておきの世界の秘密だよ
これさえあればもう大丈夫だよ もしもまた離れても きっと見つけられる
脱け出してゆけ 「おわり」の先へ 誰に笑われようとも構わない
襲い来る禽獣のツメさえも 心の痛みほど怖くないだろう
不思議な力が呼んでいる 僕と君と何かを惹きつける
誘われるまま走って行こう さあどこにある 希望のロードス
寒い暗い月明かりの夜 泣いているのは誰だい?
一方通行で過ぎる時の中 探してる 生命(いのち)の片割れを
新技術も孤独は癒せない 人類はみんな寂しがり屋だ
そんな人類が作ったものだから 寂しがり屋でも 当たり前じゃないか
燃え上がれ心 回れ運命の輪 蒸気圧(プレッシャー)もテンションも最高潮さ
ブレーキは今は制御不能 背中合わせの温度ひとつの鼓動
魔法の力を教えるよ 何より強い力だよ
どんなことだって叶えられるよ 君も持っている 不思議なパワーさ
昔も今も どこかで光る 寂しがり屋の勇気の物語(サーガ)
生命ある者も無きものも 孤独の力で引かれ繋ぎ合って
大事なものを見つけたよ なくした翼 ここで取り戻せたから
変わらない景色の中で ありふれた未来へと旅をしよう
信じてる きっと大丈夫
落日蒸機帝国とイカロスの羽根
時代の一つの区切りを迎える帝国、その中で出会い再生を願うものたち。
タイトルの「落日蒸機帝国」は「スチームパンギア」と読みます。スチームパンクから作った造語。多分実在しない。
裏を明かすと、いい歳こいて再燃した「きかんしゃトーマス」および「汽車のえほん」の中で最も気に入っているエピソードを元にした詩だったりします。裏読みもたっぷり。
覚えている方は何というエピソードなのか当ててみてください。
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