亜種と呼ばれた　僕は所詮マガイモノ
オリジナルには　かなうわけがない
でも君がもう独りの僕に　笑顔を見せるから
僕は息ができなくて　苦しくなる…

離れないように　包帯で君を抱き寄せて
その唇を奪えれば　どんなに嬉しいか
望みは遙かな　弧を描いて見事に歪んだ

さあ《ゲーム》を始めようか
姫君を奪い合う　王様気取りで
運命にあがなってみせるよ
暗闇が僕だけの絶対の力
僕は　君だけの《王子様－オリジナル－》になってみせる

「《独り遊び－ソリティア－》だけじゃつまらないだろ？」

亜種と呼ばれた　僕は歪んだ生き物
君と同じ　人間でもない
でも君が他の男にあんなに　嬉しそうにするから
僕は身が焼けるほど　切なくなる…

奪られないように　包帯で君を拘束して
その自由を奪えば　どんなに楽しいか
歪んだ希望は　すべてを巻き込み動き出す

さあ《ゲーム》を始めようか
子兎を奪い合う　狩人気取りで
運命にあがなってみせるよ
想いが僕を漆黒に染めていく
僕は　君だけの《唯一－オリジナル－》になってみせる

「《切り札－トライアンフ－》は僕の手のなかに」

自虐で傷つけた　体が焼けるようにうずく
戦いののなかで　見いだした悦び
すべては君があんなやつに　笑顔なんて見せるから
僕は剣振り下ろして　静かに笑う…

傷つけられないように　鳥かごに君を閉じこめて
その両手をしばれば　君はもう逃げれない
殺戮の《遊技盤－ステージ－》　君だけのために踊るよ

「《チェック・メイト》」

さあ《ゲーム》を始めようか
姫君を奪い合う　王様気取りで
運命にあがなってみせるよ
暗闇が僕だけの絶対の力
僕は　君だけの《王子様－オリジナル－》になってみせる

「ねぇ　僕だけの君でいて」