シンデレラ
幼少期より
過酷な労働をかされ
成長したシンデレラは
比類するものなき
強靭な精神と肉体を、
手に入れるに至った
時は泰平、
世が世なれば
戦で手柄を立て立身出世を
望めようものを
しかし
時代は動く
老齢の国王が病床につき、
その代理で経験の浅い王太子が国務を
司ることになる。
以前より領土拡大を目論む
隣国の王は
王位継承の混乱に乗じて
国境を侵すことを画策していた。
国境警備が緊迫するなか、
兵力増大のために
王太子は国中より
兵士を募る必要があった
老若男女問わず
勇猛果敢なる兵士を集める目的で
武闘会の開催が告知された
大木を蹴り倒し、
巨大なクマを素手で倒す
継母たちの命令で今日も
こき使われるシンデレラ
ああ、
私も武闘会に出たい
しかし、継母たちに
毎日働かされているシンデレラには
そんな自由などあるはずもなかった
武闘会当日
継母と2人の姉も、
戦士としての出場者として
意気揚々と出発した
そう、可哀想なシンデレラは
その日も雑用を言いつけられ
1人留守番をするはずだった
その時、
現れた謎の魔法使いが
(途中省略)
格闘服と鉄のゲタ
神輿とその担ぎ手を用意した
いいかい
シンデレラ、
神輿のレンタル代と
担ぎ手の手間賃は今夜の12時までしか
前払いしていない
それまでに
帰って来るんだよ
大会のルールは
3人1組のチーム戦
よほど腕に覚えがあるものは
1人で出場しても良し。
武闘会で勝ち進む継母たち3人のチーム
ついに迎えた最終戦も
余裕の勝利
場内にアナウンスが響く
この者たちに戦おうと名乗りを上げる
ものは無いか
無ければ優勝者はこの者たちに
ついに終わろうとする武闘会
しかし、そこに神輿を担ぐ男たちの
勇ましい声が響いた
お待ちください
私も参加致したく存じます
そう言い終わらぬうちにも
神輿より格闘場に飛び降りるシンデレラ
よかろう。
さあ、始めるが良い
戦いの始まりを告げるドラが響く
その余韻が消えゆくころ、
すでに継母たち3人は地に伏していた
シンデレラの目にも止まらぬ早業で
あっと言う間に鉄ゲタ3段蹴りが炸裂
美しい舞を舞うようにみえた
ほんの数秒の間に
シンデレラの鉄ゲタは
3つの急所を寸分の狂い無く
確実にヒットしたのだった
かくして、優勝したシンデレラ
優勝の栄誉を讃えようと近づく王太子
その時、12時をつげる鐘が鳴る
ああ、可哀想なシンデレラは
急いで神輿に飛び乗り、
家路に向かう
急いでいたため、
振り上げたシンデレラの足から
片方の鉄ゲタが王太子の顔面にも
ヒットしていた
突如現れ、そして消えた最強女戦士の
行方を探す王太子の目的は
すでに兵力増大以外のものに
変化しつつあった
国中の女たちに鉄ゲタを履かせ
あの少女を探すのだ
そして、時は流れ
鉄ゲタを履く王女が
隣国との戦を終結させ、
その後永く続く平和な時代の
礎(いしずえ)となった事は
この国では皆が知っている事である
コメント0
関連動画0
オススメ作品
ミ「ふわぁぁ(あくび)。グミちゃ〜ん、おはよぉ……。あれ?グミちゃん?おーいグミちゃん?どこ行ったん……ん?置き手紙?と家の鍵?」
ミクちゃんへ
用事があるから先にミクちゃんの家に行ってます。朝ごはんもこっちで用意してるから、起きたらこっちにきてね。
GUMIより
ミ「用事?ってなんだろ。起こしてく...記憶の歌姫のページ(16歳×16th当日)
漆黒の王子
彼女たちは物語を作る。その【エンドロール】が褪せるまで、永遠に。
暗闇に響くカーテンコール。
やむことのない、観客達の喝采。
それらの音を、もっともっと響かせてほしいと願う。それこそ、永遠に。
しかし、それは永久に続くことはなく、開演ブザーが鳴り響く。
幕が上がると同時に、観客達の【目】は彼女たちに...Crazy ∞ nighT【自己解釈】
ゆるりー
それは、月の綺麗な夜。
深い森の奥。
それは、暗闇に包まれている。
その森は、道が入り組んでいる。
道に迷いやすいのだ。
その森に入った者は、どういうことか帰ってくることはない。
その理由は、さだかではない。
その森の奥に、ある村の娘が迷い込んだ。
「どうすれば、いいんだろう」
その娘の手には、色あ...Bad ∞ End ∞ Night 1【自己解釈】
ゆるりー
A 聞き飽きたテンプレの言葉 ボクは今日も人波に呑まれる
『ほどほど』を覚えた体は対になるように『全力』を拒んだ
B 潮風を背に歌う 波の音とボクの声だけか響いていた
S 潜った海中 静寂に包まれていた
空っぽのココロは水を求めてる 息もできない程に…水中歌
衣泉
あの丘よりも
ある朝ふと目覚めたら太陽はそこになかった
白いような黒いようなどんよりした雨雲
天気予報は今日もまた傘マークだけの一日
タバコを吸って一息ヤニだらけのこの部屋
夢にまで見た君との待ち合わせ
今すぐに行くから傘はいらないよ
最悪な天気だねと苦笑いする君の横
一本の傘さして肩を寄せ合った
...【UTAU 暗鳴ニュイ】あの丘よりも【オリジナル曲】歌詞
ぷっちゃん-Red Eleven-
勘違いばかりしていたそんなのまぁなんでもいいや
今時の曲は好きじゃない今どきのことはわからない
若者ってひとくくりは好きじゃない
自分はみんなみたいにならないそんな意地だけ張って辿り着いた先は1人ただここにいた。
後ろにはなにもない。前ならえの先に
僕らなにができるんだい
教えてくれよ
誰も助けてく...境地
鈴宮ももこ
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想