風に遊ばれて散って行く
恋心 櫻の花のよう
音も立てずに罅が入る
私の頬は櫻の花弁(はな)のよう
二つに分けて括った髪が
中途半端な長さで残っている
誰も気付かない頬の罅
白衣のお医者様が視て言った
儚い恋を私がしていると
「心当たりはないのかい、お嬢さん」
叶う筈も無いと諦めて
心の奥底に封じ込めた
それが原因らしいのだけれど
君が私を散らせてしまうの
ひらり 片(ひら)枚(ひら)
舞い散る櫻のように
私の身体(からだ)も散って往く
それは本当に脆く
風に遊ばれて散っていく
恋心 櫻の花のよう
穏やかな風が通り抜け
私の髪が一片散ったの
恋愛スリズィエ 櫻唄
恋は儚し 春の夢
春告げ鳥はまだ鳴かない
まだ花の散る時分じゃない
音を立てて崩れていく
病は無情にも進行してるよう
そのせいで変色した髪が
もう元の半分も無くなってしまった
誰も気付かない頬の罅
唯一 気付いてくれたお医者様
小さなトランクを引き摺って
「今日もちゃんと生きてるね、お嬢さん」
もう君のことなどどうでも良い
私の恋心は移ろった
白衣のあの人が大好きなの
砕け散ることが無いと知ってるから
ひらり 片 枚
舞い降る櫻 麗しく
私の身体はまだ散らぬ
時が刻まれぬように
時に遊ばれて散っていく
恋心 日に日に積もってく
激しい風が吹いたのに
私の身体 欠けない
恋愛スリズィエ 櫻唄
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朝告げ鳥は今日も鳴かない
まだ陽の出る時分じゃない
ひらり 片 枚
吹き荒れる風と遊び
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ひらり 片 枚
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