「あぁ~、呼吸が上手く出来ないよーー!!」
わたし、癒音ぐみは只今、鼻血を止めるためのティッシュを鼻の穴に差し込みながら帰り道を歩いております。
どれだけ風が吹いたとしても塞がっている鼻の穴にとっては無意味としか言いようがない・・・。
「もう・・・止まったよね?」
わたしは鼻の穴から恐る恐るティッシュを抜いた。少しジッとしていたが、血は流れてこなかった。
一安心して歩き始めると何かを踏んだ感じがした。
-んっ?
わたしが足元を見ると、人が地面に倒れていた。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!人!?」
わたしは驚きながらも男をつついてみた。
「ねぇ、ねぇ?」
何度かつつくと男は起き上がった。そして今度はわたしに倒れ掛かった。
「えっ!!?」
「血・・血・・・・」
「血・・・?」
わたしは反動で思わず地面に転んでしまった。男も一緒に転んだので重い・・・。
「ったーー!!」
手を見ると少し血が流れていた。また血か・・・とわたしは落ち込みながらため息をついた。
すると倒れていた男がわたしの手を掴んで血を舐めだした。わたしは慌ててソレに反抗した。
「なっ、何をするのよっ!!!」
片手で男を押すと、風で綺麗な緑色をした髪が揺れて、その間から見える澄んだ青い瞳がわたしを見つめる。
口元には血が少しついていた。
「お前の血・・・美味しい・・・・」
「えっ?」
-ギュルルルルル!!
すると男のお腹から凄まじい音が鳴った。
「お腹・・・空いてるの?」
男は顔を赤くしながら、無言で頷いた。
そんな男を見たわたしには、心優しい良心が働いてしまった。
そして自然と男に手を差し出していた。
「ご飯・・・・わたしの家で食べる?」
「いい・・・のか?」
男の青いキラキラした瞳がわたしを見つめる。
握られた手もきつくて少し痛い。
「うっ・・・うん。」
「ありがと。」
この時、わたしは厄介なモノを拾ってしまったのかもしれない。
コメント1
関連動画0
オススメ作品
彼女たちは物語を作る。その【エンドロール】が褪せるまで、永遠に。
暗闇に響くカーテンコール。
やむことのない、観客達の喝采。
それらの音を、もっともっと響かせてほしいと願う。それこそ、永遠に。
しかし、それは永久に続くことはなく、開演ブザーが鳴り響く。
幕が上がると同時に、観客達の【目】は彼女たちに...Crazy ∞ nighT【自己解釈】
ゆるりー
それは、月の綺麗な夜。
深い森の奥。
それは、暗闇に包まれている。
その森は、道が入り組んでいる。
道に迷いやすいのだ。
その森に入った者は、どういうことか帰ってくることはない。
その理由は、さだかではない。
その森の奥に、ある村の娘が迷い込んだ。
「どうすれば、いいんだろう」
その娘の手には、色あ...Bad ∞ End ∞ Night 1【自己解釈】
ゆるりー
つまんないな
満たしたいな
戻る秒針
だけ待っていた
胸の内を見つめた
いつかの背中映っていた
見上げた黒水面から
光の波が伝っていった
引火するシグナルの登下校
蝉の音も力尽きていた...夜祭 歌詞
ひもろぎうつつ
A1
幼馴染みの彼女が最近綺麗になってきたから
恋してるのと聞いたら
恥ずかしそうに笑いながら
うんと答えた
その時
胸がズキンと痛んだ
心では聞きたくないと思いながらも
どんな人なのと聞いていた
その人は僕とは真反対のタイプだった...幼なじみ
けんはる
<配信リリース曲のアートワーク担当>
「Separate Orange ~約束の行方~」
楽曲URL:https://piapro.jp/t/eNwW
「Back To The Sunlight」
楽曲URL:https://piapro.jp/t/Vxc1
「雪にとける想い」
楽曲URL:http...参加作品リスト 2017年〜2021年
MVライフ
くしゃくしゃになった診察券を持って簡単な想像に日々を使っている
単調な風景にふと眠くなって回送列車に揺られ動いている
看板の照明が後ろめたくなって目を落とした先で笑っていた
通りを抜けて路地裏の方で屈託もなく笑っていた
映画の上映はとうに終わっている 叱責の記憶がやけに響くから
できれば遠くに行かな...フラジール 歌詞
ぬゆり
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想
紅華116@たまに活動。
ご意見・ご感想
おお!!新シリーズだ^^ ミヤグミ&ポるか&カイト…楽しみすぎるよっ><
血をなめるかぁ… 萌えるね!!
『君へ』のほうも楽しみにしてる☆
2011/04/12 21:35:01
甘菜
>>紅華
楽しみにしてくれるなんてーー(泣)
うん、萌えるwwww (アホww
『君へ』の方も頑張りますwww
2011/04/12 21:36:43