「盗まれた紙は・・・」
執事は嘆く。
「何処にあるのでしょう?」
メイドは悩む。
「Hurry hurrY!!」
少年人形は急かす。
「あっちへ?こっちへ?」
主人は迷う。
「ネエ、怪シイ手紙ガ」
少女人形は見つける。
「「落チテイ タノデス」」
人形達は、それを差し出す。
「それはあの娘が持ってた・・・!」
お嬢様は驚く。
「手紙の中身は・・・?」
奥方は息を飲む。
「コッソリ 開ケルト・・・」
住人は開ける。
『『ぴったり SizE の白い紙!』』
客の持つ手紙に、失われた「台本」があった。
*
村娘は思い悩む。
「鋭く尖(とが)る【短針】は・・・」
答えを探す。
「一体、【何】を刻めばいい?」
階段を降りる。
「秘密の地下へ」
扉を開ける。
「音のする方へ・・・」
近づく。
「棺の中に・・・」
棺を見つける。
「それぞれの【針】で・・・?」
「正しく刻まないと・・・?」
「次のPagE」に進むためのヒントを求めて。
「答えは・・・この中に・・・?」
かつて、住人達に入ることを禁じられた部屋。
重い扉。大量にあった棺。
「・・・みーっつっけた」
そこで彼女は、答えを見つける。
「早く…皆がEndroLLを見つける前に!」
そして彼女は走り出した。
*
その頃。
大広間に広げられた台本。
取り囲む住人達。
「これできっと、終わるんですね♪」
「ああ。そうすれば俺たちは…」
「『朝』に進めるはずよ」
時間を刻み 舞台を進め 【狂った時】を、直して戻そう
完璧すぎて怪しいくらいに 狂った EnD を届けましょう
そして…
「彼女…ミクさんには、感謝しなきゃな」
「ええ。彼女の手紙が、すべてを終わらせるヒントだったものね」
手紙から取り出したページを、台本に乗せる。
「ドレダケ待ッタンダロウ⁇」
「デモモウ、全部終ワルヨ‼」
ページが光り、空中へ浮かぶ。
「さあ、待ち焦がれてたEnDは目前」
「私たちの…」
『『EndroLLへ!!』』
そして、止まっていた時が再び―――――
「待って!!」
―――――進むことはなかった。
「ミクさん!?」
「どうして…」
「皆お願い!ちゃんとよく見て!次のページは見つかっていないの!」
空中に浮かぶページ。
それは―――白紙だった。
「何故なら、手紙はEndinGよ!」
「そんな…」
「ジャア、今回ノ舞台ハ」
「全部、【強制終了】よ」
――――台本のページが、全て空中に浮かび出した。
それは螺旋階段のように舞い上がり、一枚ずつが意思を持ったかのように部屋中を吹き荒れる。
「うわあ!盛大な本のぶちまけパーティーが始まった!」
「これ当たると痛いわね!?♪」
「あたっ、顔に当たった!」
部屋中で強風が吹き荒れる中、村娘は崩れ落ちる。
「また…また、終わらせることができなかった!」
その腕には、時計の針とワインボトル。
それは村娘が見つけた回答。
そしてそれを見つけてあざ笑う謎の影。
『あーあ、また最初からか!ハハハハハ!間抜けなヤツばかりだ!』
「誰…誰なの!あなたは!」
笑いながら拍手する影に、村娘が問いかける。
『ハハハハハ!私かい?私は…君の知らない【8人目】だ』
「な…なんですって?」
『愚かだねえ!自分の置かれた本当の意味さえ、周りから読み取ることもできなかったのかい!』
「知らないわよ!私はゲストなの!絶対に皆を【現実】に帰してみせる!」
「無理だね。今まで散々巻き戻してやったのに何の答えも導けなかったお前には』
「なっ…あなたに何がわかるのよ!私たちを元の場所へ返して!」
掴みかかろうとした瞬間――――村娘の中に、様々な映像が駆け巡った。
偽りの舞台。
帰れない現実。
≪これで皆帰れる…≫
見つけたヒント。
≪あの子にだけは秘密に…≫
≪そして「彼女」をあの世から取り戻そう≫
≪アノ子ヲウマク丸メ込マナキャ≫
≪皆で現実に帰るために≫
知りたくなかった皆の本音。
≪【7人】で演じよう≫
全ての裏切り。
狂ったように笑う、何回も見たバッドエンド。
≪何してるの!?≫
≪やめろ!馬鹿な真似はよせ!!≫
≪駄目えええええええ!!!≫
振り下ろされるナイフの矛先は―――
「…な、何…今の」
(まさか…今までとは違うEndinGへのRoutE?)
「今のをどう感じるかはお前次第。ヒントととるか未来ととるか、それは自分でよく考えな」
頭を抑える村娘に、謎の影が続ける。
「お前さん達が迎えるループはこれが最後。True enDへのチャンスも一回こっきりだ。せいぜい慎重に動くことだね」
そのまま謎の影は風のように消えてしまった。
時間と舞台はEndroLLまで一足飛びに進み、今回もまた「Bad End」へと台本は進む。
(白紙の台本じゃ拍手はもらえない…True enDを迎えない限り、この悪夢からは抜け出せない)
Happy Endでは駄目なのだと村娘が気づく。
そして、壊れた時計が「時間切れ」を告げ鳴り出す。
時間は再び「始まり」へ戻る…
「絶対に、True enDを見つけてみせる」
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