鳴らなかった音が見つめているのは
省みることを促してるからじゃない

響かなかった歌が振り返ってるのは
巻き戻すことを願ってるからじゃない


「誰しもが」って呪文のように唱えても
「自分なら」っておまじない繰り返して
始まりも最後も抱きしめられないでいる
どちらも一緒で同じくらいドキドキする

灯る希望は一つだけでも照らす先は幾多の
路地裏のネコから軒先のツタまで
どうして忘れていたのか思い出せないけど
ずっとそばに在ったのを今になって

静かにしていないと聞き逃しそうだった鼓動
木漏れ日の噂話に紛れてしまったみたい
だから迎えに行く待たなくて良いそこにいて
考える暇がないくらい大好きを伝えるから


「本当は」って自分のせいに絡めても
「あの子なら」って世迷い言繰り返して
偽りも未来も寄り添えられないでいる
どちらも一緒にいたいくらいワクワクする

叶う願いは一つだけでも放つ先は幾重の
あぜ道のアシから庭先のハギまで
いつから忘れていたのか思い起こしたけど
ずっとここに在ったのを今になって

言葉にしていないと吹き飛んでそうだった呼吸
雨粒の世間話に流れてしまったみたい
だから迎えに出る前見てて良いそこにいて
悩んでる隙がないくらい大好きを浴びせるから


何もかも掠れて読めない思い出だったなら
今以上に素敵で新しいこれからを刻もう
残りページが少なくても焦らなくて良い
私が全部覚えて会うたびに聞かせるから

星の終わりを憂いて吐くため息の準備を
出ずる陽を打ち付け飲み込ませて戻すよ
夜の訪れに怯えて俯き震えるなら
二人で目を閉じたまま空の歌を紡ごう


静かにしていないと聞き逃しそうだった鼓動
木漏れ日の噂話に紛れてしまったみたい
だから迎えに行く待たなくて良いそこにいて
考える暇がないくらい大好きを伝えるから

悩んでる隙がないくらい大好きを浴びせるから


さよならの手を振りおろす前に
はじめましての握手を繋ぐよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

無くならないオービット

閲覧数:101

投稿日:2024/05/02 23:09:50

文字数:825文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました