セルフセクター (最新歌詞版)

投稿日:2021/05/08 09:50:40 | 文字数:751文字 | 閲覧数:8,376 | カテゴリ:歌詞

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そんな嘘つかなくても もう会えないことくらい
ワカッテル ボクだって

Poto_Pさんの歌詞募集に書かせて頂きました

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TEXT
 

藍色の世界 真ん中でチカと輝く非常灯も
剥き出しのパイプも もうココにはいられないの ワカッテルと

AIテクノロジーに守られた 故に壊れた感情を
山積みにされたボクの 黒い目が俯瞰している 世界を

隔絶された場所のことを 故郷と呼んだキミが
赤い目を擦って 少し笑って 冷たいその手で 寂しくないからね

もしかして 機械みたいなボクのことを置いてゆくつもりなの?
泣いているキミにはボクの手を ってキミに教えられた
泣かないでよ って笑うボクの目を見て無理に笑うのは?
まだ分からないことだらけだった 藍色の世界の二人には 夢が



星空に似た天井へ テノヒラを翳したままだった
腐食した世界の餌食になるのも 時間の問題だろう

愛の意味が分かった途端 “すべて”失うようなんだ
その意味が分かった時 キミは為す術もなく笑ったんだよ

いつも キミがボクの胸を 何度も 叩いて
それでも ボクはキミを些っとも 分かんなくて
この藍色 というモノクローム 見上げて思い出す
キミは何処にいるの

もしかして 機械みたいなボクには治せない病気だったの?
前を歩いているキミの背を 追うだけのプログラム
往かないで という言葉の意味を教えてくれないかな
まだ分からないことだらけなんだ 灰色の瞳の向こう側 遥か


多くは望まないよ 星々の下
もしボクが人間ならな ああ

キミから手を振った 分からなかった 
キミが呟いた “愛している”の意味も


もしかして この藍色の空がキミからのプレゼントなの?
離れていくキミにボクの手を 遠くの宇宙船から
また会えるよ って笑うキミの目が涙を浮かべながら
そんな嘘つかなくても もう 会えないってことくらい
ワカッテル

だから “ボクラ”はキミのもの

靴屋 結(くつや むすぶ)です。
2022年から作曲活動にも手を出し始めました、作詞マンです。
2016年から「凪希」名義で作詞をしていましたが、統一します。

処女作「夜空のピエロット」2022年3月22日
最新作「・滅」      2023年3月18日

人間の深層を情景として映すのが好きな一般人です。
言葉の可能性に筆を委ねます。

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