家に帰ってすぐ、二人はそれぞれ風呂に入った。
レンが出てくるのを待っている間、リンはずっと混乱していた。
ずっと、変わらないと思っていた。ずっとレンと自分は同じだと思っていた。
なんで、こんなに変わってしまっていたの?
なんで、なんて。理由は分かっている。それは、自分は女であり、レンは男だったからだ。
「リン、お風呂出たよ。」
「う、うん。」
改めてみつめた風呂上がりのレンの姿は、明らかに自分と違う、男の姿だった。
リンが風呂からあがり部屋に行くと、レンがベッドの上でマンガ雑誌を読んでいた。
よくみると、レンの読んでいる雑誌も、自分の読んでいるものとは内容が全然違う。
もう部屋には、レンのものはない。
明日、レンの部屋にベッドが届く。もう二人で寝る事はなくなるんだろう。
「……レン、今日は私の髪、レンが梳かしてよ。」
「え?いいけど。」
レンは少し驚いたようだったが、すぐに身体を起こして、鏡の前にやってきた。
「昔はこうやって、二人で髪梳かしあっこしたよね」
「そうだっけ」
「そうだよ」
あの頃は、鏡には同じ顔が二つ映っていた。
「はい。終わり。」
「じゃあ、次はレンの髪やってあげる。どうせまだだったんでしょ」
「うん。じゃあお願いします。」
入れ替わり、レンの髪を梳く。
男は髪質も固くなるというが、いつかはこの髪も自分が知らない手触りになるのだろうか。
「はい。できた」
「ありがと。」
嬉しそうに笑う顔に、自分の顔の面立ちがちらついている。
「そろそろ寝よ。今日は疲れちゃった。」
「うん。じゃあ、先にトイレいってくる」
そういって、レンは部屋を出ていった。
鏡の前に一人残る。その姿には、先ほどのレンの面立ちが確かにある。
それなのに、全く違う。全く違う二つの顔。
リンは、鏡に映る顔に向かって、櫛を叩きつけた。
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