「昔むかし、あるところに…」 お伽話の始まり 
寂しがり屋の狼と泣きむし少女は出会う

「やぁレディ、此処にどんな御用?」
「どうやら迷子になったみたい」
「ねぇレディ、少し話しましょう」
牙を隠し微笑んだ


秘密の森へようこそ! 此処は素敵なところさ
一年中春のように 花は謡い、蝶は舞う

「ねぇレディ、今日は帰らないで」
「パパとママが待っているわ」
「ねぇレディ、僕と踊りましょう」
爪を隠し手をとった

ひらりひらりドレスの スカートを揺らして踊る
ふたりだけの秘密 時間など忘れて夜明けるまで



「昔むかし、あるところに…」お話はまだ終わらない
大人になってしまったら 僕を忘れてしまうよ

「ねぇレディ、此処は楽しいでしょう?」
「すこし眠くなったみたい」
「ねぇレディ、もっとそばにおいで」
耳を塞ぎ抱きしめた


ゆらりゆらり揺り篭 オルゴールに合わせて揺れる
ふたりだけの夢は 二度と覚めないからそっと「おやすみ」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

籠絡の森のワルツ

紫。さんの曲に歌詞をつけました。
お伽話の世界に迷い込んだまま戻ってこれない女の子。

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投稿日:2013/11/22 02:03:17

文字数:420文字

カテゴリ:歌詞

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