(1)
いつのまにか
吐息の白い
季節になっていたね

ふと思い出す
何でもない景色
とりとめのない日々

気づけばそこには
足跡がひとつ
指先で溶けてく
雪はまるで記憶のようだと

曇り空の隙間に
馳せる思いを隠した

いつか消えてく
それはたとえばあの
泡がはじけるよう

 (2)
あたりまえに
口にするのは
ふたりで覚えたもの

呼んだ名前も
返事はなくてただ
空に吸いこまれた

重なりあう手は
待ってても来ない
大切にしていた
花びらによく似た雪が舞う


ふいに振り返る先
ひととき見えた幻

せめて笑って
いてくれたなら泡 ※1
沫のままでいいと



あいたままの隣に
最後の言葉を織った

届かなくても
ただ密やかなまま
たしかにそこに在る


時は過ぎ
置いていかれる
焦燥感にもひとり

名残を惜しむ
思いの痕はまだ
ほのかに温かく


瞼の裏にはいつ  ※2
かのふたりが鮮やかに

触れられないと
知っていても伸ばし  ※3
てしまう手の先に


ふたりだけの暗号(で)
馳せる思いを隠した

いつか消えてく
それはたとえば淡  ※4
雪がとけるよう


——————
※1〜4は単語でまたがっています。
下から5行めの「(で)」は入るなら、で入らなければ消してください。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

泡沫の雪【曲:ぴおーね様】0322改稿

ぴおーね様の
「未定(悲恋系の歌詞募集)」への歌詞です。
・3/22文字調整のため改稿しました。

タイトルは仮称です。
編曲の際の歌詞改変、調整は問題ありません。
また、対応も可能です。

閲覧数:589

投稿日:2021/03/22 11:41:05

文字数:551文字

カテゴリ:歌詞

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