輪廻のまにまに


須らく 巡りゆく 順路をその通りに
掠れてゆく 憂い溜まり
すぐ近くで鳴り響く サイレンが子守唄
滲む ミ ソ ラ♪ 傍目に聴きながら


目蓋の裏では 読経が始まって
懐かしい顔触れに 吐き気がする
瘡蓋の奥が 僕の居場所だった
刔れた心臓に メスが突き刺さる音

些っぽ気な町では イジメが蔓延って
破けた病床も 見て見ぬ振り
歩道橋の淵は 少し不安定だ
どうでもいいか もうお終いさ 躰を傾けた

須らく 死に戻る 順路をその通りに
その大抵が 憂さ晴らし
すぐ近くでアナウンス 来世へと参ります
軋む躰 電子を帯びたまま


あア嗚あァあ呼アあ


最期の景色が 砂嵐になって
小匙も空しく 灰に変わる
霊安室の方で 手招きが見えた
ユラリ 幽羅狸 と 夜闇に消える子猫


鐘が鳴る前に 記憶のない 躰を寄越せ
今は 安らかに眠れ 邪念のない 墓石の下
新たな命が生まれて 記憶はない 躰に宿れ
二度と 命を躙るな 巡りゆく 輪廻のまにまに


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平仮名表記(文字数合わせ済み)

例) 平仮名表記 文字数 

すべからく めぐりゆく じゅんろおそのとおりに 20
かすれてゆく ういだまり 11
すぐちかくでなりひびく さいれんがこもりうた 21
にじむみそら はためにききながら 15

まぶたのうらでわ どきょおがはじまて 16
なつかしかおぶれに はきけがする 15
かさぶたのおくが ぼくのいばしょだた 16
えぐれたしんぞに めすがつきささるおと 18

ちぽけなまちでわ いじめがはびこて 16
やぶけたびょうしょも みてみぬふり 14
ほどうきょのふちわ すこしふあんてだ 16
どおでもいか もおし(まい)だ からだをかたむけた 20 

すべからく しにもどる じゅんろおそのとおりに 20
そのたいてが うさばらし 11
すぐちかくであなうんす らいせえとまいります 21
きしむからだ でんしおおびたまま 15

ああ 2

さいごのけしきが すなあらしになて 16
こさじもむなしく はいにかわる 14
れあんしつのほで てまねきがみえた 16
ゆらりゆらりとよ やみにきえるこねこ 17

かねがなるまえに きおくのない からだをよこせいまわ 24
やすらかにねむれ じゃねんのない ぼせきのしたあらたな 24
いのちがうまれて きおくわない からだにやどれにどと 24
いのちをにじるな めぐりゆく りんねのまにまに 21

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

輪廻のまにまに

憂キ世とはお左ラバだ
その筈だったンだ

な乃に なノに

たれまのさんの歌詞募集に書かせていただきました!

否が応にも其ノ躰は頂ク

閲覧数:341

投稿日:2019/09/07 21:17:00

文字数:1,088文字

カテゴリ:歌詞

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