『帯電少年』(仮題)


ある朝目を覚ますと
ほっぺたにスプーンが張り付いていた
引っ張ってもなかなか取れない
大慌てでリビングへ駆け込み

パパ、ママ、ヘルプ!

ある朝の朝食の準備中
息子がリビングへ飛び込んできた
テーブルに置いておいたフォークが
一直線に息子の方へ

宙を舞った


ドスドス壁に刺さる音が鼓膜を振るわす
お前はいつから三つ叉の槍になった!?
避けて安心したのもつかの間

台所、まな板の上、に無い
包丁の刃先がオレを

見ていた


ある朝外に出ると
隣の家から飛び出して来たバカ(幼なじみ)が
頬に汚れたスプーンひっつけて
あっけにとられる俺を包丁と一緒に

追い抜かしていった

ある朝ゴミを出しに出ると
近所に住む男の子が
包丁に追いかけられてた
まだ寝ぼけてるのかな

眼をさすった


ガンッと堅い物に当たって
包丁は円を描きどこかに飛んでいく
偶然電柱に弾かれたらしい

息を吐く、周り見渡せ、無い
警官とゆう壁にオレは

囲まれていた


全てが分かり、家に帰ると
パパとママが飛び出してきた
付き添いの警官が駆け寄ってきた
二人を制して

話出す

「お子さんは協力な電磁波を
帯電しています。
この状態で日常生活を送るのは
危険です
施設に入れるべきです」

ゴトゴトと特注らしいトラックの中
何故こうなったのか考える
あの朝までオレは普通の中二だったのに

ユラユラ揺れる意識の中で
オレはプリンを食うオッサンの幻を見た

おっさんは言う

「もうすぐ君の家に雷が直撃する
そうすると大火事になって、君の家と隣、真後ろの家
全焼だ。君の大事なモノ全て

死ぬよ。

雨?雨は降らないなぁ。降ってればボヤと停電で終わっただろうにね。
まぁそれが運命さ。

どうにか出来ないかって?ムリムリ!
運命っていったじゃない

なんでもする?本当に?

君の命と引き替えでも?」

気まぐれに現れた意地の悪い「神様」
気まぐれにオレに未来とチャンスを与えていった

施錠されているはずの扉は簡単に開き
オレは走るトラックの荷台から飛び降りた

頭上には真っ黒い雲、風は南風
向きはオレの住む住宅街

バチバチと通り過ぎた電灯がはじけ飛んでも
知ったこっちゃない

見慣れた屋根が並ぶ住宅街
見慣れた人達がそこに居た
みんな項垂れ葬式のようだ

母さんも父さんも
ケンカばかりの親友も

真後ろのオレの好きな子も


空が激しく光って
オレの大切な者を全て隠した
全て真っ白い世界で最後に
キミが振り向いた気がした

それだけで充分さ
それだけで満足さ

もしこれで救えなかったら
もしすべて無駄だったのなら
天国で殴ってやる

スプーンで目玉えぐってやる


「本当に叶えるとは思わなかった
これだから人間はおもしろい

おもしろかったから代価は
あのプリンでいいよ

元々キミのだし。
殴られるのもえぐられるのも嫌だからね

じゃぁまた73年後にね」


ある朝、目を覚ますと
少し老けた両親と
少し背が伸びたアホ(幼なじみ)と
少し大人っぽくなったあの子が

泣きながら笑っていた

オレは首を傾げながら
なぜか傍らにあるプリンに

スプーンを突き立ててみました

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

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プリンがこんなに出張る予定はなかった(←

あと歌詞にしては長くなりすぎた!

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閲覧数:143

投稿日:2012/02/11 16:18:12

文字数:1,350文字

カテゴリ:歌詞

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