第6話「初めての家族 弐(前編)」
――――――――――――――――――――
「じゃぁ、あとは
ルカ姉達に会ってこの世界を【完全】にするだけだな。」
「え!?今なんてった?」
俺は反射的にレンを見る
「ん?あっ!そっかぁ~
何にも知らされてなかったんだ・・・
ってミク姉からも聞いてないの?」
俺はレンからの返事と、ともに
ミクを見た―
「うん・・・ってミク!
まだ、俺に言わなきゃなんねー事があんのかよ!?」
「うん・・・
まだ、あるんだけど・・・
ルカ姉ちゃんに会えば済む話しだしぃ・・・
とにかく行こっ♪」
ミクはそう言うと走って行ってしまった・・・
「ちょっ!ちょっと待ってよぉ。ミク姉ぇ!」
リンもミクの後を追っかけるように
走っていった・・・
「行こうぜッカナ兄。
この同じ景色が永遠と続くこの世界で迷っちまったら
終わりだぜ・・・」
レンはだるそうな顔で言うと
走っていった・・・
「ちょっと待てよ!」
走っていくレンを追っかけながら
日頃の運動不足が身にしみる。
――――――――――――――――――――
―はぁ・・・はぁ・・・
「着いた・・・のか・・・?」
だいぶ走ったところで、レンが止まったため
俺は息切れすんぜんの状態でレンに聞いた・・・
「・・・弱ったなぁ」
「え・・・?どうした・・・まさか・・・」
俺は徐々に息を整えてレンに聞いた
「うん・・・その、まさかだな・・・迷った。」
レンはそう言うと座り込み
なにやら考え事を、し始めた・・・
俺もつられて座り、ついでにさっきから
疑問に思っていた事をレンに聞くことにした。
「なぁ、レン【ルカ】って誰だ?」
「カナ兄の姉ちゃん」
レンはさらりと答えた・・・
「俺の姉ちゃん!?
まさか、他にもいたりする?」
俺は半驚きながらレンに聞いた
「うん。
あと、めーこ姉にカイト兄かな?」
めーこ?カイト?また訳の分からん言葉が出てきた・・・
「あのさ・・・―」
「大丈夫。説明するより
会ったほうが早いから行こう♪」
そう言うとレンは立ち上がった
「・・・ってレン!俺ら迷ったんじゃないのか?」
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確かに迷ったけど大丈夫。勘で進むから♪」
「勘って・・・
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「ミク姉やリンなら大丈夫だよ。
あの二人は道が分かるから・・・」
「ん?じゃあなんで、俺らは迷ったんだ?」
「あー・・・
あの、クソ兄貴がアイス探しに行ってたから。かな?」
「はい?」
「まーいいや
ちゃっちゃと行こう♪」
レンはそう言うと、走り出した。
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