「俺、ミク姉のこと、嫌いだよ」
えっ?今、なんて?
「嫌い・・・大嫌いだよ」
レン、ウソ・・・だよね?
「本当だよ」
どうして、なんで?
レン・・・分かんないよ
「・・・姉、ミク姉・・・」
・・・・・
「ミク姉!」
「えっ・・・レン?」
「やっと起きた。おはよう」
「え・・・」
「どうかした?」
「・・・夢・・・?」
「は?」
・・・夢だったんだ・・・
夢・・・
そっか。こっちが現実・・・
「ミク姉?」
「あっ、ごめ・・・」
ぽとり
「えっ、なんで泣いてんのっ!?」
「泣いてなんか・・・」
ぐすっ
私、泣いてる?
えっ・・・
「どうしたんだよ、ミク姉っ」
レンが慌ててる
私だって、分からないよ
どうして・・・
あんな夢を見たからだ、きっと・・・
私、不安になってる・・・
「ぐすっ、ひっく・・・レン・・・レン・・・」
「ちょっ、ミク姉・・・本当にどうしたんだよ」
私は、涙が止まらなかった
「レン・・・嫌・・・いにならないで・・・レン・・・」
「・・・嫌いになんてならないよ、ミク姉」
「ぐすん・・・さ・・・っき・・・私・・・レンに嫌いって・・・言われる夢を・・・見て・・・ちょっと・・・不安になっ・・・」
「・・・馬鹿だなぁ、ミク姉は」
「な、なによ・・・」
「本当に、馬鹿だよ」
レンはそう言って私の顔を見た
そんなに、見ないでよ
私・・・今・・・見られたくないのに
「俺は、何年もミク姉に片想いしてたんだぜ?そんな、簡単に嫌いになれるわけないだろ?」
・・・なんでだろ
レンの言葉を聞いていると、不思議と不安がなくなっていく
私って、単純なのかな?
「落ち着いた?」
「う・・・うん・・・少し・・・」
「・・・俺はミク姉のこと、本当に好き・・・だし・・・その・・・俺は・・・ミク姉に、ゾッコンとゆうか・・・ああ、何言ってんだ俺////」
照れて顔を覆っているレンを見ていると可笑しくなって笑ってしまう
「わ、笑うなよ。まっ、元気になったみたいだから逆に良かったんだろうけど・・・」
「ふふ、くすくす」
「笑いすぎ」
「ごめん・・・くすくす・・・。ありがとう、レン」
「え?」
「ううん、なんでもない」
私、なんであんな夢で不安になってたのかな
こんなに想われてるのに・・・(自分で言うのもなんだけど)
どうしてかな
私も、こんなにレンが大好きなのに
・・・大好きだから不安になるのかな?
恋って・・・やっぱりとく分からないなぁ
「ミク姉、まだ不安」
「・・・・ちょっと」
「うーん・・・じゃあ」
ちゅっ
レンの唇が私の唇に触れた
「これでも不安?」
「ううん・・・」
やっぱり、レンはずるい
私の中の不安をいつも、いつも、取り除いてくれるんだから・・・
レン・・・ありがとう
不安になるときもあるかもしれないけど
今は大丈夫
だって・・・レンのことが大好きだから!
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もっと見る「ミク姉!」
「わわっ、レン?」
ああもう大好きすぎるんだけど。
なんでこんなに可愛いんだろう。
「・・・あのー、レン?」
「んー?」
「ま、ま・・・」
「ま?」
「前からが、いいなあ・・・」
言ったと同時に真っ赤になるミク姉が可愛いすぎてこっちまで赤くなった。...大好き(レンミク)
珀月心裡
★★ Attention!★★
このお話はryoさんの「ワールドイズマイン」と
あにまさんのアナザーに触発されちゃった感じのお話です。
故にカイミク(寧ろあにミク…?)が苦手な方はご注意を。
そしてあくまでベースにしただけで、妄想部分もいっぱいです。
当然ご本人には全くもって関係ありません。
問題が...【小説】セカイでダレよりオヒメさま vol.1
夕映
「そうだよ、わたし、かわいくないもん。」
瞬間、ボーカロイドたちに流れる空気が止まったのだった。
リンとレンが言い合いをしていた。レンの牛乳をリンが飲んだ。ただそれだけのこと。いつものことなので誰も気には止めない。メイコはテレビを見ていたし、カイトは隣に座っていた。ミクは双子を視界にとどめながら楽譜...女の子はなにでできてるの?[ss]
tau
夕暮れ 無関心な雑踏に
声無き悲鳴を聞く
誰かの心がまた 風の中
さらわれ ひとつ 消えた
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君を抱いてあげたかった
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君がここにいる事を 僕はちゃんと知っている
ほら 世界はこんなに綺麗
泣かないで...君に届け
七-瀬
白く輝く街の光 キラキラ輝く星のように
冬の朝は何もない空につつまれて
孤独な世界 吸い込まれたよう
ココロの奥に眠ってるオモイの欠片
手と手あわせあたためてく
はばたくその日まで
白く輝く街の光
ふわふわと飛んでいく雪のような
真っ白な世界にココロ奪われて
キラキラと輝く星たち...White Lights
葉浦 蓮
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