((何を話してるんだろう))
友達とわいわいしゃべっている緑の髪の彼女の姿を見るたびに、心臓をつかまれたような気分になる。
彼女は交友が広い。
女子とも男子とも仲良くできる。

笑いながら腹を抱えて座り込む彼女を見ながら、自分にはここまで彼女を笑わすことはできないだろうなと感じた。

付き合い始めて何ヶ月と経っているのに、今だ一緒に下校したこともまともに話したことすらない。

そのことを指摘してきた同級生についた強がりが「今はまだ恋愛したくない」だった。

どうして俺はこんなにエゴなのだろう。

逆にいうと、彼女はどうしてそれを受け入れ続けるのだろう。

同級生が彼女に俺のことを言うたびに、彼女は笑いながらいうのだ。
「迷惑はかけられない。」「私は別に構わない。」
俺はその話を聞くたびに、どうしてだろうと思う。
俺は彼女を無視したことも突き放そうとしたこともたくさんある。
それでも受け入れてる理由は、俺にはわからない。
「別れて」
と言われたいと思ったことさえある。
彼女が自分の中で特別になりすぎることが、本当は凄く怖いのだ。

彼女は付き合う前からそうだった。男子とは仲がいい。実際、自分のまわりにも、彼女と親しい男子は多い。皆彼女を特別な目で見ていないことは知ってる。
親友が彼女にちょっかいをかけていた時期、親友が彼女のことを
「見たことない女」
と言っていた。
それで意識して相対したとき、笑顔で戸惑っているその雰囲気は特に異質ではなかった。
でも、異質だと気がついたのは、少ししてからだった。
・・・いや、異質ではない。多分、彼女自身も俺を見てくれていたからだと思う。
人と話すとき、必死に話題を探して、人の顔をうかがうのだ。

自分とは、生きてる次元が違っていた・・・

===続く===

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  • 非営利目的に限ります
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君を

中途半端に終わってますが、なるべく頑張って続きを書きます

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投稿日:2011/04/29 18:08:21

文字数:757文字

カテゴリ:小説

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