あぁその手を離さないで欲しかったよ
いつだって君の瞳に僕はいなかった


日に日に長くなる夢の中で出会った
まどろむような小さな微笑みを湛えて
まばたきも出来ず視線もそらせなくて
きっとそこに吸い込まれるんだって思った

目が覚めたあとの風景がモノクロに見えるほど
君は何もかも色彩に溢れていてまばゆかった
枕の上で天井めがけて君の残像を追っていた
動悸と呼吸が荒くてひ弱なベッドが軋むほど

何処に行っても会えないの分かってるのに
路地裏や踏切の向こう側に君の影を探してる
アタマガオカシクナッチャッタって蒸発する脳細胞
似たような姿視界に入ると飛んでいってうなだれる

それでも今宵も目を閉じた僕を惑わしに来る君
夢の中なのを良いことにやりたい放題勝手気まま
これは僕の夢なのに主人公は君しかいなくって
また何も言えないまま夢は静かに終わりを告げる


眠る時間が長すぎてどれくらい経ってる?
夢の中の時間は更に長いから季節がズレる
なぜだか最近君は急ぐような焦るような視線
会えなくなるのが怖くて手を伸ばしてみたんだ

いつもと違う優しい笑み浮かべ手を握った
しなやかな指先が温かく心地よかったのに
次の瞬間目が覚めて朝にたたき起こされた
笑顔のまま涙してシーツに小さなシミを作る

飛び起きて街中を駆け出して意味もなく探す
雑踏の中や改札口に君の微笑みを血眼で
ワケガワカラナクナッチャッタって霧散する神経節
頭の中では「それは夢の話だ」ってわかっていても

それでも疲れて目を閉じた僕を賑わしに来る君
夢の中なのにワルい事も出来ず振り回されつつ
これは僕のことなのに脚本家は君しかいなくって
また何も伝えないまま時間が過ぎて終わりが始まる


もう自分がいつ起きていたかも忘れるくらいに
終わらせたくない君との時間が終わりを迎えず
意識も感覚も言葉すら宙に浮かんでるような
そのまま空気に溶け込みそうな新しい概念の中

この手を握る君を僕は本当に見つめているの?
その唇が表す笑みを僕は完璧に信じて良いの?
ああまただまたなんだこれでもう何度目だろう
繰り返される内に仮想も偽装も全て現実に堕ちる


あぁその手を離さないで欲しかったよ
いつだって君の瞳に僕はいなかった

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Hands in the Dream

歌謡曲っぽいのでグギグギテクノと合うかも知れません(レシピか

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閲覧数:94

投稿日:2021/07/02 21:09:45

文字数:940文字

カテゴリ:歌詞

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