KAITOとミクでCP要素があり…?
嫌いな方は戻ってくださいませー…。
真っ白なカーテンが揺れて
深い海を取り込んだような長い長い髪は窓から入ってきた風に吹かれる。
太陽に照らし出され透けるような真っ白な肌。
君の長いまつげ、瞼。その奥の瞳…。
どれくらい見てないのだろうか?君の澄んだ瞳を…。三日、四日…?
どれくらいだろうと苦しさは変わらない。
悲しさはあふれるほど、僕の胸を締め付けるほど僕の心に溜まっている。
『会いたいな。』
君があんなことを言わなければ今僕はここにいなかっただろう。
君があんなことを言わなければ今僕は笑っていられただろう…。
だけどあのときは僕も嬉しかったし、会いたかった。
電話越しに笑って何のためらいもなく、もちろんだとOKをしてしまった。
―――僕は 馬鹿だな
誰にだって、未来を見ることはできない。
だけど見ることができたらつまらない。
予想できないから――人生は タ ノ シ イ ?
まえにマスターが教えてくれた。
まだ僕が「生きる」ということも「死ぬ」ということも分からないような時に
「うまく伝えられないなぁ」と頭を何度も掻きながら、身振り手振りで
一生懸命教えてくれた。
「結局、〝喪失感″ってやつかな」
その時は喪失感もいまいち分からなかったけれど「そうですか」と答えた。
今は喪失感と悲しみも『死』も深く感じている。
涙は僕の体から出つくした。
今までの思い出も何度も何度も何度も何度も、頭をめぐった。
春の服を買いに行って真っ白なスカートを買ったこと。
ケーキを買っていったら君もケーキを買っていたこと。
なんてことない会話に泣き悲しみ喜んだこと。
鳴らない携帯を見て苛立ちを覚えたこと。
触れた指先の熱に暖かさを感じたこと。
バイバイした後の寂しさを感じたこと。
僕の体におさまって足を放り出しながら一緒に笑ったこと。
イマ ハ スベテ ガ アイオシイ
人差し指 握ってみる。 まだ温もりが残っている。
手を 握ってみる。 温かさが 僕を 励ます。
――――まだ 希望はある―――
額を手に当てた。強く強く握った。包帯が邪魔をしたけど
君の熱は僕に伝わっているから。
何が拒もうとも、君の温かさは全て――。
「お兄ぃ……ちゃん…?」
僕の鼓膜をかすかに揺らす。
あのいつもの声が僕の体中に染み渡る。
だけれどまだ僕は、顔を上げれないでいる。
驚きと嬉しさと、夢だったら?という恐怖から。
フワ、と頭に重さを感じた。流れるようにそれは僕の頭を何度もなでる。
「お兄ちゃんでしょう?私の名前を何度も呼んだのは…?私にはずっと聞こえてたよ。」
嗚呼、神様。
「ありがとう、お兄ちゃん。」
嗚呼、嗚呼。
「ミ…ク…?」
まだ君の澄んだ瞳は見ていないけれど
君のほほ笑んだ顔が僕の脳に映し出されて、枯れたはずの涙はもう一度、
ベットのシーツと布団に染みを作った。本当は笑ってやりたいけれど
もうすこし、現実と信じるまで。
この狭い小さな世界の片隅で今は陽だまりの中、
君のいるこの時を感じていたいんだ。
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