「あ~………」

朝起きると、これまでに無いほどの倦怠感が襲ってきた。
それに喉も痛い。
学校休んじゃダメかな…。

「お姉ちゃん、起きてっ!!」
「ぅわっ!?」
突然、お腹に重り…あ違った、リュウトが乗ってきた。
幼稚園児といえど、この重さは侮れない…。
「リュウト早起きだねぇ…」
「うん!!だからおーきーて!!!」
「はいはい」
可愛い弟のためだ、と私は重い身体を持ち上げ、リビングに向かった。



「………」
数時間後。
体調が悪いまま学校に向かったはいいものの、熱が上がってそのままベッドへGOして今に至る。
生まれてこの方17年、しかも中学入った頃からはここまで体調悪いことはなかった。早退なんて初めて。
明日は、学校行きたいな…と思いながら眠りに着いた。


《39.5℃》
朝起きた時に測った体温。
選択肢なんて無かった。

どんだけ無理しても、どんだけ雨に降られても、熱どころか風邪さえ引かなかった私。
そんな身体に、正直うんざりしていた。風邪引きたいなーなんて馬鹿なことすら考えていた。
でも神様、誕生日だからってこんなプレゼントはいりません。

テレビを見ようにも、涙のせいで霞んで見えないし。
食欲は全くないし。
身体は重いし。
頭はガンガンと痛いし。
もうマジ辛いわ。


夕方。
「たっだいまー!!!」
元気な声が遠くから聞こえてきた。そのまま足音が近づいてくる。
「お姉ちゃん、だいじょうぶー?」
「…うん、大丈夫だよ」
薬が効いたのか、お昼よりは幾分かましになった。
「お熱、早くなおってほしいから、これあげる!!」
リュウトが手渡してくれたのは、1枚の画用紙だった。
「ありがと、リュウト」
「えへへー」
照れくさそうに笑うリュウト。
そこで母の声がかかり、リュウトはリビングに戻っていった。


《おねえちゃん、はやくげんきになつて、いつしょにあそぼうね りゅうと》

画用紙にはリュウトの好きな色、黄緑で書かれたメッセージと私の顔があった。
少し読みにくいのは、5歳児が書いた稚拙な文字のせいだけじゃないのだろう。少しだけ、目が熱くて手でそれを拭う。
今日は、最低で最高の日になった。矛盾してるけど、それが私の気持ち。


そしてこの出来事が、私をショタコンにさせるきっかけとなった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

お熱【GUMI誕】

テスト1日目にして死にそうです、数学が激ムズスティックファイナリアリティぷんぷんドリームだったんです、少し古いですねこれ。

さてGUMI誕ですが、知ってる人もいると思いますがこの話実話でございます、誕生日に熱で休んだのがここにいますよーあぁ悲しい←
盛大じゃなくても、祝って貰えたら嬉しいよねってのを書きたかったんですw
だから弟の描写以外はリアルに感じたことです←
あと、あの時はしるるさん、ありがとうございました。

閲覧数:134

投稿日:2014/06/26 14:01:47

文字数:964文字

カテゴリ:小説

オススメ作品

クリップボードにコピーしました