#37「真相とテト」
前回のあらすじ
ようやく夕ご飯を食べることが出来た私たち
みんな、たのしそうでよかった
私たちは、夕ご飯の後、いつまでたっても帰ってこないしるるを待ちつつ、ゲームをしたり、世間話をしたりして、時間をつぶした
けれど…………しるるは帰ってこなかった
時計の二本の針は、天を指し示す
「めーちゃん……」
「そうね……」
カイトさんとメイコさんが、目でお互いの意志を確認しているかのよう……
「テトさん……私たち、そろそろ御暇(おいとま)するわ」
そういって、メイコさんが立ちあがる
「え?!だ、だって!まだ、しるるに会ってませんよ!」
「そうだね。でも、僕ら、実体を維持するのは、もう限界なんだ」
カイトさんが、少し寂しそうに笑った
「……私、眠い……」
リンさんが目をこすっている
「リン!だめだよ!まだ寝ちゃ!しっかり!」
ネルさんがリンさんの体を乱暴に揺する
「リンは、昼間、たくさんロードしてたから……もうやばいのかも……」
レンさんがそういうと、リンさんを背中にのせる
「テトさん……私たちはデータ本体……長時間、実体を維持できないの。わかるわね?」
ルカさんの言葉で思いだした……この人たちは「データ」……
あまりに普通に話し、あまりに普通にそこにいるから……つい、忘れてしまう
「ほんとは、もっとたくさんテトさんとお話したかったんですけど、仕方ないですね」
ミクさんも残念そうに……でも、笑っていた
「…………短い間でしたけど、みんなで過ごした時間、楽しかったです」
そういったリリィさんの目には光るものがあった
なぜだろう……なんか……彼らが遠くに行ってしまうような……そんな気がする
「私も最初はびっくりしたけど……皆さんと会えて楽しかったです!だから、また、遊びに来てくださいね!」
私はそういった……
「…………ごめんなさい。たぶん、次はないです」
ハクさんがとても力のない声でいった
「今回も拙者たちが無理して、しるる殿に頼んだ事でござる…………」
「え?……それは一体どういうことですか」
しるるに頼んだ?
どういうこと?
しるるに呼ばれたんじゃないの?
「……最後だし、言っちゃってもいいよね?」
グミさんが他のみんなを見まわしていった
周りも頷く
「私たち……本当はデータ本体なんかじゃないんだ」
グミさんの一言は……私の今までの認識を一から壊すもので……
「私たちは……言ってみれば……データの削りカスみたいなものなの」
彼女の言葉は、私には理解できなくて……
けれども、彼らの目が悲しそうな目をしている事だけはわかっていた
コメント3
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衣泉
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ファントムP
オリジナルボカロ曲
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混乱と矛盾に包まれて
リン:でもね どんなに怖くても
ルカ:私たちがいるよ(ミク:いるよ)
MEIKO:街のメロディーが流れている(リン:うう)
KAITO:それはキミへのメッセージ
レン:小さな幸せを届けたい(ルカ:ああ)
絶対に気づいてね
ME...愛と魔法の声 / 初音ミク、鏡音リン、鏡音レン、巡音ルカ、MEIKO、KAITO

森久保行野
色づきだした僕の世界で 目にした光は
キミが僕に見せてくれたミライが ただ輝いていた
いつの日か僕を見つけてくれたから 僕の時は動いた
僕を形作るのは 全部キミとのおもいで
振り返ってみて 僕らの足跡を
何度も積み重ねここまで来たんだよ
今までのこと 言葉にしたいから
キミが口ずさんでいた
歌をたど...あしあと

低音
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ご意見・ご感想
Turndog~ターンドッグ~
ご意見・ご感想
待て待て待て待て!!
このいきなりのシリアス展開はきっついよぅ。
2013/04/04 20:42:57
しるる
あ、さすがですね
それは私が一番感じていて、なおかつ痛いところですよww
2013/04/04 23:07:24
イズミ草
ご意見・ご感想
ええ……。
そんな悲しい真実があったんですか……。
流石しるるさん。
結構速いの、寂しいなあ。。。
2013/04/04 13:12:27
しるる
真実は次回、次々回にて……
最後、皆さんに納得してもらえたら、いいだけど……
2013/04/04 15:58:52
美里
ご意見・ご感想
はうぅ!?どういうことだ君たちぃ!
えーっと、考えてみると……つまり彼らは……何なんだ…?←
つまり彼らはもうすぐで消去される的なことなの…?
詳しくは次回、だね!それにしても39で終わるなんてミラクル……
2013/04/03 19:59:59
しるる
そですねーw
詳しくは次回ですねww
少し前に#50までに終わるとか言っておいて、まさかの#40にもならないというww
2013/04/04 00:27:52