A
ちっとも可愛くないからさ
愛してあげられないからさ
さっさと消えてくれないかな
生きてるだけは酸素の無駄
　
B
だんだん嫌いになる自分の声
人間らしくないおかしな声
場違いだったらねえどうしよっか
想像したくない月の裏面（りめん）

S
息をすることが許せなくて
自己嫌悪ばかりこじらせて
木槌を叩いて判決下して
そのまま牢屋に閉じ込めちゃって

うまく踊れないのがウザくて
平均な才も持てなくて
足りないのばかり嫌気がさして
さっさとあの世に送り込んでよ

A
なんにも興味がないからさ
やりたいことすらないからさ
ひとつも器用に出来なくて
劣等だけは一人前

B
誰かの許可がないと温度下がる
何かがズレている歪んだ声
「正しい」より「間違い」積み上がって
追証（おいしょう）の嵐に飲み込まれる

S
拒まれるごとに毒されてく
酌量の余地は見えないな
物議を醸して判決下して
有罪なんでしょ焦らさないでよ

価値が音立てて崩れていく
最初から何もないけれど
募っていくのは罪悪感だけ
とっととくたばれよく喋る木偶

C
自分すら愛せないのに
誰からも愛されないわ
ここはもう寒い寒いから
感度に苛まれて

S
アタシここにいていいんだっけ
チケットはどこに置いたっけ
確かな居場所が見つからないから
地球儀グルグル回し続ける

息をすることが許せなくて
自己嫌悪ばかりこじらせて
木槌を叩いて判決下して
そのまま来世に？嫌、終わらせて