さぁ旅に出るぞって扉を開けたら
もう目的地だったらそれって嬉しい？
幾日泊まったあと宿の扉開けたら
自分の家に付いちゃってるの楽しい？

行きはワクワク帰りはヘロヘロだけど
やらかした失敗もかいちゃった恥も
笑って済ませて全部思い出になる
ちょっとした黒歴史もグレーくらいには

図書館もいらない誰に聞くこともない
モノは届いてコトは調べて手に入る
何もかも調べていれば失敗しないし
何もかも整えておけば恥ずかしくない

笑われることで傷つくのは私だから
嫌な事なんてもちろん無い方が良い
誰も見てない失敗や後悔もそうかなって
私が感じる失敗は私だけのものなのに


さぁ夢を叶えるぞって一歩踏み出し
もう二歩目で叶ったらそれって喜ぶ？
幾年過ぎたらただの作業になって
続ける理由が分からなくても笑える？

最初はドキドキ慣れたらトロトロだけど
難しい道のりも手厳しい人の目も
ちょっぴり泣いて全部アルバムになる
少しくらいの闇メモリも圧縮しといて

先生もいらない授業を受けることもない
ツールはあふれてヒントは無料で手に入る
何もかも備えておけば無駄にしないし
何もかも見知っておけば先に進める

晒されることで傷付くのは私だから
面倒ごとなんてもちろん無い方が良い
誰かの知らない失敗や躓きもそうかなって
私が覚えた失敗は他の誰かも同じなのに


木の棒を倒して道を選ぶ人達をずっと
私は指さして笑い続けていたんだ
地図も位置も行き先も全部知ってるけど
道を選ばず立ち止まって俯いてたのに

自分で決めた泥だらけの末路だって
他人が決めたよりもきっと笑える
何も起こらない安全安心の道でも
五感を閉ざし連れられたら誘拐だ

五体満足な誘拐は身代金一生分かな
何が起こるか分からない暗い森なら
命の保証は無いけど自由に暮らせる
ねぇ私の天秤はどっちに傾きたい？


ゆらゆら揺れたまま落ち着かない天秤は
妙なバランスを取ってどっちにも転ばない
そんな様子を見ていても飽きないけれど
隣の砂時計はサラサラ流れ続けてるから

砂時計が零れ続けても重さは変わらない
時間だけが過ぎていくのは暇だからさ
一回くらいは泥だらけになってみようかな
着ることが無くなった服を身に纏って


ふふっなんだかドキドキしちゃうね