勢いで追い駆けたけど正直捕まえた所でどうしたら良いやら…。

「苦手なんだよなぁ…。」

確かに1億円は欲しいけどこの際参加賞でも良いかな…、そうだ、そうしよう、此処に居る分にはお金掛からないし参加賞で少し食い繋ぎつつアパート探せば…。そんな事を考えて居ると目の前に山吹の髪がふよふよと通り過ぎた。

「あああああ!!アリエッタ!!」
「ぎゃあああっ?!」
「…あれ?…違う…。」
「誰がアリエッタよ?!このバカヲタ!!」

手をパチンと叩かれた。そう言えば双子だったっけ…。

「アリエッタの方は?」
「アリエッタじゃなくて、あの子は『門番・ダム』!私は『門番・ディー』よ!」
「いや余りにもそっくりなんで…髪型とか武器とか。」
「ゲームやらないから良く知らないけど、そんなに夢中になるもんなの?」

ゲーム知らず…だと?!此処は染めるしか!!

「いや、もう絶対ハマるって!何なら一式貸すからやってみない?絶対絶対
 大好きになるから!」
「…ちょっ!放してよっ!」

思わず両手を掴んだのがまずかったのか、急に真っ赤になって手を振り払われた。

「…部屋戻るんだったっけ…。」
「え?課題は?」
「ん~…今回リタイアしようかと思って。」
「やらないの?勿体無いじゃない。」
「苦手なんだよ…。あんまり良い思い出無いし、やな事言う女の子も居たし。
 『私とあの子とどっちが良いの~?』とか『あの子とは喋らないで』とか…面倒。」

勿論そう言う女ばっかりでは無いのだろうけど、とかく良い思い出が皆無。『彼女欲しい』って言ってる友人に女の恐さを懇々と説教しようと何度思った事か。

「ふぅん…何か贅沢な苦労ねぇ。」
「あ、『リリエット戦記』どうする?やるならマジで貸すよ?」
「え?あー…えーっと…。」
「あ~居た居た。蓮…『ディー』鍵間違えて持ってってないー?」

アリエッタ登場…だと…?!

「アリエッタ―――!!課題手伝ってくれ――――!!」
「え?え?わ、私ですか?!」
「…こんの…バカヲタ―――!!!」

何故かモップで殴られた…意味が判らない!

「カカカカカカ!!シャルロット様――!!NPCの協力でクリアー!!残り3名!オラオラ
 頑張れよー?!」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

DollsGame-38.柘植-

正真正銘バカ

閲覧数:211

投稿日:2010/07/31 21:03:19

文字数:935文字

カテゴリ:小説

  • コメント3

  • 関連動画0

  • 遊羅@右肩逝きかけ

    はっちゃけちゃっていいのよw
    それがヲタのいいところだわw(誰

    2010/07/31 20:08:35

  • 帝唖

    帝唖

    ご意見・ご感想

    昴さんすまんのう、うちのヲタがいろいろはっちゃけちゃって(* ̄ー ̄*)

    2010/07/31 19:45:59

  • 遊羅@右肩逝きかけ

    遊羅@右肩逝きかけ

    ご意見・ご感想

    なにこのげーをたたのしいんですけど

    2010/07/31 19:30:23

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