すでに決まっていた事が、それ以上に急速に動き出す。

それは私のせいじゃない、と言ったけど
「メイコが皆に勢いをつけてくれたんだ。感謝するぜ!」
と酒場の息子が笑った。

もう、止められない。
そして私も、止まる事が許されないところまで来てしまった。
行くしかない。
あの、閉じられてしまった門の向こうへ、
自らの意思で。


「それにしても、どうやって計画を立ててるの?」
酒場の息子が、地図を広げたテーブルを睨みながら返事を返した。
「助力を惜しまないって人がいるんだ。その人の力が大きいな。」
そうそう、と言って
「メイコにも、そのうち会ってもらわんといかんなぁ。」
「城に討ち入ったら、その人を頼りにすることになるからな。」
「そんな人がいるの?」
私の疑問に仲間の一人が答えた。
「城の内部のことにも精通しているお人だから、安心して任せていいぜ。」
「そう・・・。」

城の内部にまで、革命を起こしたいと思う人がいる。
それはやはり、今の王女さまのせいなのだろうか。

私の気持ちが少しだけ、寂しく揺れた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

悪ノ華  ~第三章 リグレットメッセージR/side 4~

悪ノ娘、悪ノ召使、リグレットメッセージという曲を
書き手の勝手なイメージで二次創作したものです。

こちらは、個人の勝手な創造や捏造設定で書かれておりますので
実際の歌詞や、原曲者さまの裏設定とは違っております。
ご注意ください。

また、それぞれの歌に、ご自分でお持ちのイメージがあり
他のイメージを受け入れたくないという方は
どうぞ、ご自分のイメージこそ大切になさってください。
こちらのテキストなぞは、スルーしていってください。

※注意※
基本的に悲しいお話となります。
苦手な方は読むのは止めた方がよいかと思います。

閲覧数:266

投稿日:2009/07/20 14:42:48

文字数:458文字

カテゴリ:小説

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