「清夏の灯火」

川面に揺れる 若き葉は
いつぞどこへか流れつく
誰にも届かなかった 泡沫の言ノ葉

せせらぎ歩く子供たち
片手に花を握りしめ 眩しいだけの
毎日が永遠に続くと

黎明に落つ星屑 触れた 壊さぬよう
淡いぬくもり 頬寄せ 聞く
忘れかけの子守歌(ウタ)

水のように胸を浚う
あの日の優しい声を
風の向こうにいまも探すの 夜半の夏

雨雲去りし 夕暮れに
仄か漂う 夕餉の香
水溜りを跳ねて行く
朝を迎えに

咲いては枯れる無常の世
迷い生きて繋ぐ橋
願い込めた灯火が
空へ舞い上がる

ささくれた手 秘めた想い
愛し小さな痛みと
仰ぐ緑 褪せない時間を
駆け抜け

夜を渡る 涼やかな音
翳る心 慰めて
眠る夢の扉を叩く
思うままに
ただ生きていけ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

清夏の灯火

閲覧数:(計測中)

投稿日:2024/08/01 06:54:56

文字数:361文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました