初投稿です。文章で、お見苦しい点もあるかと思いますがよろしくお願いします。
【MEIKO・KAITO】番凩【オリジナル】を聴いて、思いついたものです。
※注意
・カイメイ要素があります。苦手な方はご覧にならないほうがよろしいと思います。
・時代設定が、若干ズボラです。
・あくまで、私の想像です。イメージが違うところはスルーしてください。
・KAITO→海斗、MEIKO→芽衣子、となっています。
・第三者視点です。

以上のことが、OK!という方だけお読みください。


むかし、むかし、ある村があった。その村は、決して豊かとは言えずとも、村の者は助け合い、幸せで平和な村だった。

──その村に、芽衣子という、神社の、天真爛漫な娘と、海斗という、商人の息子である、働き好きの少年が暮らしていた。

2人は、村の者も知る、大の仲良しで、よく、芽衣子の家の神社の境内で、いつものように遊んでいた。

「海斗ー!!こっち、こっちー!!」

そう叫びながら、芽衣子は、地面一面の紅葉の絨毯のようになっている中を、駆けていく。

「め、めーちゃん、走るの早いよ~!」

息を切らしながら、あとから走ってくる海斗。そんな海斗に、芽衣子は、ぷくぅ、と仏頂面になって、

「もぉ、海斗、早くしないと見えなくなっちゃうよ!」

と、文句を言いながらも、立ち止まって、海斗に手を差し伸べて、

「あと少しだから、がんばろ!ね?」

「‥‥うんっ!」

海斗が手をとり、2人は、坂道を駆け上がっていく。

今は、秋真っ盛りの黄昏時。
芽衣子は、この時期の夕日は一段と綺麗と聞いて、それを海斗にも見せてあげようと考えていたのだ。

やっとのことで坂道を駆け上がると、疲れている海斗の手を離し、藪を掻き分けて、日の光が見える方向へ、ズイズイ進んでいく芽衣子。

「ちょっ‥待ってってば~!!」

夕日を見ることに夢中になっている芽衣子は、海斗の声に気がつかない。

─まったく‥一体何がしたいんだろ‥‥?

そう思って、はぁとため息をつく海斗。

「かーいとー!!早く来なさーい!!」

少し、ムスッとした芽衣子の声に、うながされるようにして、海斗は、彼女の通ったあとを進んでいく。

─やれやれ‥‥。

やっとのことで芽衣子に追いつくと、

「ねぇ、用事って何なのさ~いきなり走り出したりして?」

「いいから、あれを見て!!」

芽衣子の弾んだ声に、顔を上げた海斗は驚いた。

昼間は、白く、ギラギラと輝いてる太陽が、西の端で、黄金色の光を放ちながら沈みかけていた。ゆらゆらと、揺らめきながら、西の空をオレンジ色に染めている太陽。そんな太陽は、昼間や明け方とは違った輝きを見せていた。

「すごいね‥‥」

そう言いかけて、海斗は、はっと言葉を飲み込んだ。

「うわぁ~っ!!やっぱり母さんの言った通りだぁ!」

子供のように、瞳を輝かせている芽衣子の表情が、彼の中で、何とも言えないほど、美しく輝いていたからだった。

ずっと見ていたい、理由もないその思いが、彼の瞳を芽衣子へと向けさせた。

─きれいだなぁ、やっぱり海斗を連れてきてよかった!

そんなことは露知らず、芽衣子は、美しい太陽を目に焼き付けていた。

─あれ?なんか、妙な感じが‥‥。

そう思った芽衣子が、海斗を見ると、彼は、穏やかな微笑で芽衣子を見つめている。

「‥ん‥‥?」

芽衣子を見ていたことを気づかれた海斗は、はっと我に返り、

「‥‥!あっ、きれいだね!その‥夕日‥‥!」

と、べたな弁解をした。

─‥‥?変な海斗‥‥。ま‥いいっか!

「うん!そうだね!!」

彼女は気がつかなかったが、海斗は内心、そのことにほっとしていた。しかし、彼自身も、なぜあわてて弁解したのか、分からなかった。

─‥どうせ考え事でもしていたんでしょ。

「もう、折角連れてきてあげたのに、余所見するなんて~!」

「ごめん、ごめんっ!ちょっと考え事していてさ!」

「夕日見物中に考え事しない!」

「それより、あんまり遅いと心配されるよ?」

なんとか話題をずらそうとする海斗に、声をたてて笑う芽衣子。2人は、夕日を2人で見れたことに幸せを感じていた。


この翌日に、自分たちの身に、何が起きるかも知らずに‥‥。










ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

番凩・1

なんか、仲良し姉弟的な感じで、何も起きませんでしたが、次は展開を入れようと思います;投稿は‥たぶん亀ペースです;;

閲覧数:699

投稿日:2010/07/06 17:00:49

文字数:1,794文字

カテゴリ:小説

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  • enarin

    enarin

    ご意見・ご感想

    こんにちは!、enarinです。こちらにも遊びに来ました!

    さて、シリーズ物ということで、とにかく1話から拝読させて頂きました。

    カイメイ物という事ですが、当方の小説でも規約に違反しない程度に凄いことになっている物もあるので、抵抗感無く入れました。

    凄くほのぼの純情恋愛物って感じがして、心がほわっとしました。めーちゃんが鈍感役なんですね。めーちゃんらしいです~♪。

    でもこれからなにやら一波乱あるようで・・・。それでは第2話に移りたいと思いますね。

    2010/03/18 16:06:50

    • 愛夢☆ソライト

      愛夢☆ソライト

      そう言ってくださってありがとうございます!!読みにくくないかとすごく心配でした^^;

      自分がカイメイ書くと、ラブラブというより、ほのぼのしててつかず離れず的な感じになるんですよね?。
      なので、他の方のカイメイ見てびっくりしました><;
      大人のカップル的な感じも、苦手じゃないんですが、私は、純情カップルって感じが好きです^^

      話が変わりますが、勝手ながら、テキストとは別に、ユーザーブクマさせていただきました!
      このシリーズは、長くなりそうなので気長にお付き合いください^^;

      2010/03/18 16:49:07

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