音のない蝉時雨 戻らない波の跡
温もりを求めては 何かを失った季節

ひまわりの夏化粧 陽炎は遠いまま
朝露を拾いあげ 優しい草木へと還す

走り去った君に 何ができたのだろう
愁いを乗せても 水平な羽根

風車 くるくる廻る
時を取り戻せないのなら
風を失うことも 倖せですか

あぜ道の先にある 一夏の枝分かれ  
心まで撫でたのは 優しい陽だまりの薫り

指先のように 絡ませた合言葉
「いつだって空は、つながっている」

風車 くるくる廻る
流れゆく雲の彼方へと
風を手放すことも 倖せですか

変わらない君 
変わらない景色の中で
伸びている影だけが揃わずに

風車 やがては止まる
夢は音をたて からからと
二人 手を振る日には
せめて笑顔で

心の風車 幾度も廻れ
空がそこに広がるかぎり
羽根に託す祈りよ 清かに廻れ




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以下、発音イメージ
()内は2文字の発音
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おとのないせみしぐれ もどらないなみのあと
ぬくもりをもとめてわ なにかをうしなあたきせつ

ひまわりのなつげしょお かげろおわとおいまま
あさつゆをひろいあげ やさしいくさきえとかえす

はしり(さっ)たきみに なにができたのだろお
うれいをのせても すいへいなはね

かざぐるま くるくるまわる
ときをとりもどせないのなら
かぜをうしなうことも しあわせですか

あぜみちのさきにある ひとなつのえだわかれ 
こころまでなでたのわ やさしいひだまりのかおり

ゆびさきのよおに からませたあいことば
いつだあてそらわ つながあている

かざぐるま くるくるまわる
ながれゆくくものかなたえと
かぜをてばなすことも しあわせですか

かわらないきみ 
かわらないけしきのなかで
のびているかげだけがそろわずに

かざぐるま やがてわとまる
ゆめわおとをたて からからと
ふたり てをふるひにわ
せめてえがおで

こころのかざぐるま いくどもまわれ
そらがそこにひろがるかぎり
はねにたくすいのりよ さやかにまわれ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

風車、廻る夏

投稿用 https://piapro.jp/t/fFum

かぎしっぽ様「【宮舞モカ】風車(仮)【歌詞募集~12/14】」への応募歌詞です。


穏やかな夏の情景の中、風車が回転しているイメージが浮かんだため、季節外れながら、「戻らない夏」をテーマとした歌詞にしました。

12/12 誤字、一部の修正

閲覧数:(計測中)

投稿日:2024/12/12 07:53:32

文字数:882文字

カテゴリ:歌詞

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