十月の雲のように 鈍色に輝いていた
なけなしの時間を捨て 月の影に日が落ちる
なすがままに 夜は更ける
一日を 無駄にして
明日もこのまま生きてしまうのか
夢に見ていた あの日の僕は
今も変わらないままで
紫煙を一つ 空を汚して
ただ町並みを歩く
狭い東屋の下で 足をぶらり垂れ下げてた
秋風が髪を濡らし 虫の声がただなびく
澄んだ雨が 声を流す
昨日から 目を逸らし
知らないふりして逃げてしまうのか
モダンな声が 僕を突き刺す
何の意味も持たぬまま
心を殺し 骸蹴り上げ
ただ闇雲に叫ぶ
夢に見ていた あの日の僕は
今も変わらないままで
紫煙を一つ 空を汚して
ただ町並みを歩く
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