「暇だなぁ・・・」
窓から外を眺めて一言呟くマスター。
「そうですねぇ・・・」
隣にいる僕も、そう返事するしかない。ほんとのことでもあるし。
「んーと、そういえばマスターあれからなんか色々あったそうですけど、なんかありましたか?」
もうなんか馴染み深い質問を投げかける僕。
「うん。この頃はおもしろいよ。といっても休み時間とか昼休み視点で言えば、だけどさ」
そう言うマスターは楽しそうだ。なので、つい、
「いつも何して過ごしているんですか」
と聞いてしまった。
「そうだね・・・今日はね、探偵になったり警官になったり、あとは逃亡する泥棒にもなったっけ」
「・・・はい?」
正直訳が分からなくって僕は首を傾げた。逃亡する泥棒って・・・。
「そういう遊びだよ、あーそーびー。今日はなんとなくそんな流れになっちゃってね・・・いやー、おもしろかった」
マスターはうれしそうな様子だが、ますます分からなくなる。
「・・・例えば?どういう感じですか」
「例えば?えーーとね、まずは・・・私とあのことあとは友達一名かな。で、じゃんけんでそれぞれの役柄を決めるの。」
「ああ、探偵とか警官とかあとは逃亡泥棒とかですか?」
「そうそう。・・・逃亡泥棒・・・それ、あのこに言ったら即採用されそう・・・さり気ない速さでね」
「へぇ、あのこって、マスターの何ですか?」
ぶっちゃけ、僕以外にマスターに近い人は消えて欲しい。なんて、本人に言えるわけ無いけど。
「えー、・・・嫁////////ついでに言えば、ツンデレなあのこの次に欲しいおにゃのこにゃん」
はい消えろー・・・とは言わない年頃なので口には出さず、心の中で呟いておいた。その代わり、
「何照れてるんですか、・・・ほんとはそんな関係じゃないんでしょう?」
最後は心半ば本心だったが、そんなの関係ない。
「・・・どうだろう・・・?よし、試しに言ってみようかな」
「ええ!?い、いや、それは、やめておいたほうが・・・」
「何で?」
「・・・マスターのその人間関係が、危うくなるなと思って・・・」
「・・・・あー、そうかそうか。そこまでカイトは私のこと・・・」
マスターは微笑ましそうにこっちを見る。・・・内心、萌え死にそうになるも、何とか踏みとどまっておいた。
「好きなんだね?」
・・・踏みとどまれなかった。僕は泣きそうになった。
「そんなこと、こんな夜に言わないで下さい・・・ほんとに」
「ありゃりゃ?ただ、かまひっかけただけなのに、何その素直すぎる反応は。んー、やっぱりカイトは可愛いよねー♪」
そう言って、抱きついてくるマスター。
「で、続きなんだけど」
「ちょ、マスター・・・!?た、体温やら何やら伝わってきてどうにかなりそうですけど、いいですか・・・?」
「え?何かだめかな?んじゃ遠慮なく♪」
・・・マスターは、ほんと悪意を無邪気でカバーするそんな人だ。絶対、この状況でますます強く抱きしめるマスターは絶対の絶対、悪意があると思う。
「ある意味、Sですよね?」
「うん」
ちょ、まさかの即答!僕は少々驚く。・・・いや、まぁ、半分分かってたけど。
「でも、あの人もじゃないんですか?どうするんですか?」
「そうなの、そ・こ・が、問題なの、分かんないの。どうしたらいいんだろうね?」
「もうこうなりゃ受け止めるしかないんじゃないんですか?」
「んー・・・それもあるかぁ。・・・でもなぁ・・・」
・・・どうやらマスターは相当考え込んでいるらしい。
「それ以外はそうですか?」
「え?それ以外はねぇ・・・だいじょぶ。ま、そこは推理力だもんね。今度こそは名推理するんだから」
「今度っていうと・・・?」
「あー、前にもこういうあったかい状況じゃないそんな状況の時に、改めて推理しようと思ったら、もう終わっちゃってたっていう話。ただ、それだけ」
「・・・そうですか」
「まぁ、今度はそういうのじゃないしね・・・ほんとに楽しいし、相手の気持ちが分かるってのは意外と面白いんだよ?」
「・・・そうですね。あの、マスター」
聞いちゃいけないことなのかな・・・分からない。
「今からでも、推理・・・しないんですか。それこそ相手の気持ちが分かって「いやだよ」
はっきりとした否定の言葉。やっぱり言わなきゃよかったのかな。でも、気になるし、それに・・・。
「うーん、いくらカイトでもだめだよー?そんなこと言っちゃ。その話はカイトと出会う前の話だから、カイトは知らなくていいの。あんなのは当事者だけ知ってればいいんだよ」
「・・・すいません」
「ま、今回はカイトも悪気があったわけじゃなさそうだし。いいよ、別に。」
「・・・それで、もう1ついいですか?」
「ん、いいよ」
「それで、結局・・・どうなったんですか、結末は」
「ああ・・・えっと、最後は、」
マスターはしばらくして言った。
「離れ離れになったよ。それからはあのことも過ごす時間が増えたし、当時あれに関わった人は偶にいるけど、もういないよ。席は、あるけど」
「・・・あのこって、いつから知ってるんですか」
「小さい頃からだよ。昔よく遊んでたなぁ・・・小学校のときは夏祭りのときしか会えなかったし、ちょっと間も空いたからあんまし話さなかったけど。それで中学校はクラスが違くて、でも部活は一緒だったから、その頃から部活が支えだったよ」
「へぇ、作り話にしてはよく出来てますねぇ」
「でしょ?私はあらゆるパターンを配合して小説を書くのだ!」
「・・・あはは」
「・・・でね、まぁ、あの状況の時はあのこだけが支えだったかなー。でも、遠かったよ、色んな意味で」
「・・・そうですか」
「でも、その状況が終わる頃には再びあのこと過ごしてたし、寂しくは無いよ。」
「・・・良かったですね」
「・・・うん。でね、その状況が終わって、私、部長になったの」
「もごもご犬誕生ですね」
「そう。その頃できたの。ちょうど卒業シーズンだった・・・」
「で?」
「それからは何とまた一緒になったの!あのこじゃななくてにゃん」
「というと?」
「だから、そのこと過ごしていたのにゃ」
「ええ?じゃあ、あのことちょこっと複雑三角関係じゃないですか」
「・・・そんなのかな?でも、今は、また再びあのこと過ごしているよー」
「へぇ。あのこを選んだんですか」
「ううん、あのことそのこの、その間の人を選んだよ」
「・・・なるほど。よく考えれば中間に位置してますねぇ。マスターにしては冴えてます」
「そうでしょ?でも、果たしてあの人が分かるかって話なんだけど・・・・」
「んーー、どうでしょうか?これはなかなかの難問ですし・・・」
「でも、分かると思うけどな。時期を考えれば、の話だけど」
「そうですね、時期、ですね」
「といわけで今回はここまで、おやすみ、カイト」
「おやすみなさい、マスター」
拝啓 ルーツと背景は状況と不要推理と今はあのこと君とあとは出会い
こんばんはー、もごもご犬です。最近はよく後輩から声をかけられます。・・・まさかの年下おにゃのこにもてるって・・・私、ロリコンでも何でもないんだけどなぁ。←
でも後輩から声をかけられて嬉しくないはずは無いです。っていうか正直嬉しい←
今回は完全ふぃくしょんというものなので、あしからず、ですよ!
ツッコミとか受け付けません!
あと、ロリコンも←
そろそろこんなくだらない話はやめて他のを優先しなきゃとは思うもののやっぱり無理ですね、今も忙しいし。ほんとすいません!
いつか、落ち着いたらがんばります、それまでこんな小説で我慢してくださいねー!
それでは失礼しましたよー
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