#14「我が家とテト」



前回のあらすじ

がくぽさんが、ルカさんから逃げ回っていて、私の後ろに隠れた

そして、「つい」殴ってしまった

壁に叩きつけられのびた状態のがくぽさんを、メイコさんが「ほっとけば?」といった







もうキャパシティなんて、とっくの昔にオーバーしている状態の私

せめて、ルコかテイがいてくれれば、この状況をなんとかできるかもしれないが……



ぴーんぽーん

そして、玄関のチャイムがなる


「もう……だれよ、こんな忙しい時に……」


私は渋々、玄関にいく

そして、ドアをあけると、そこには男の人と女の人が二人並んで立っていた


「はじめまして。ここのテトさんですね?僕はカイトっていいます」


にこにこと笑っている男性

そして、そのとなりにブロンドの髪でながく一本に束ねている女性……


「僕は亜北ネルっていうんだ、よろしく」


え?あれ?……僕?


「よ、よろしくおねがいします……」


私はとまどいながら、ネルという人をまじまじとみつめた


「な、なんだよ……」

「あ、いえ……その……女の子……ですよね?」


私は、ついそうきいてしまった


「はぁ?当たり前だろ!どこからどう見ても、僕は女だ!」


う……う~ん……

でも……レンさんだって、女の子の格好をすれば、女の子にみえるような気もするし……

そもそも、この家にはルコという、性別不明なやつもいるわけで……


「ははは、信用されてないね。ネルさん。」


隣でカイトさんがそう笑っていた


「もう……どうしていつも僕、こんな目に……」


しょぼんとするネルさん


「あ、ご、ごめんなさい!その、今ちょっと忙しくて……その……思考回路がうまく働いてなくてね……」


我ながら、苦しい言い訳……というか、言い訳にすらなっていない


「もういいよ……もう」


ネルさんは、ぷいっとすねてしまったようだ




「僕ら、しるるさんに呼ばれてきたんだけど、しるるさんは?」

「あ~……もうそのくだり……はぶいてもいいですか?」


私の言葉に「?」を浮かべる二人


「と、とにかく、中に入ってください。詳しくは、中にいるメイコさんたちに聞いてください」


そういって、二人を中に招き入れた


「あ、ところで、カイトさん」

「ん?なんだい?」


私は一つ気になる事があった


「あの……どうして、お二人は外からきたんですか?皆さん、なぜか最初から家の中にいましたけど?」

「あ~うん、実は一度、家の中にいたんだけど……近くのコンビニでアイス買うために、一旦、外に出たんだ。あ、でも、一度トイレをかりに中に戻ったりもしたっけ……」


…………なんで?

なんでこの人たちは、この家を自由に出入りしているわけ?

もうなんか……ここは私の家じゃないのでは、と思えてくる……泣きそう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

みんなにインタビュー(仮)#14

カイト兄とネルが登場

ゆあちゃんが、このテキストのイメージイラストを書いてくれましたw
ゆあちゃん、とってもいい子ですw
まえに【妖精の毒】のも書いてくれた方ですww
http://piapro.jp/t/k1fB

閲覧数:66

投稿日:2013/02/07 20:02:52

文字数:1,220文字

カテゴリ:小説

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  • イズミ草

    イズミ草

    ご意見・ご感想

    アイス買いに行くとか……愛すべきバカイト!!
    いや、せも今回はバカイトじゃないですね
    爽やカイトですねwww

    テトさんがんばれっ
    ファイティン!!

    2013/02/07 22:15:56

    • しるる

      しるる

      あ、いやぁ?どうでしょうww
      このカイトは……バカイトとカッコイトを使い分けますw

      テトちゃん、苦労人ですw

      2013/02/09 23:54:51

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