(もっともっと望べばいい・・・)
バクは少女を連れ込んでいく。
(もっと少女の欲望を)
少女の欲望につけ込んでいく。
そしてー・・・
少女を連れこんだ。そこは・・・
白黒の世界で、底なしのパラダイス・・・・。

「さあ。月は満ちた。」
バクはそう言った。
「どういうこと・・・?」
ミクは分からないという顔をする。
「言ったでしょ?月が満ちたとき、君の瞳の奥にある鮮やかなゆめを全部。もらっていくって。」
「えっやっいやああああああああああああああ」
「惨めな顔だね」
バクはいつもの笑みを浮かべる
「でもね。これが現実なんだ。」
ミクはしゃがみこんで、震えている。

「君が選んだことだろう?」
そう・・・これはミク自身が決めたことが最終的にこうなってしまっただけだ。
「いいことおしえてあげよう。」
「人は、夢におぼれたら、ゆめh叶わないんだ。」
バクはミクに言う。

バクは笑顔で言う・・・
「モノクロの世界へようこそ!!」

ミクの目には、もう、白黒しかうつらなくなりました・・・・


あ~あ。本当に惨めな子だなぁ・・・。
ちゃんと僕は言ったのに。『月が満ちたら鮮やかな夢をもらうって』

僕は夢喰い白黒バク。
さぁ。次は誰の夢を頂こう。  そして・・・だれを白黒(モノクロ)の世界へ連れ込もう。
バクはいつも通りの、黒い笑みを浮かべた
 
                            END

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

夢喰い白黒バク 3

閲覧数:357

投稿日:2012/01/14 16:49:04

文字数:608文字

カテゴリ:小説

オススメ作品

クリップボードにコピーしました