深く深く 息を吸う
終わりを歌うため


髪色を変えるように
ドレスを脱ぎ捨てるように
きみだけが変わっていく
余命を悟った恋は
契機に怯えるように
僕の喉を 塞いで

繋いだ小指 重なる歩調
陽だまりは蜃気楼
ねじを失くした 自鳴琴
緩やかに 止まるだけ

消えて消えてしまうなら
醜さを匿して
確かな日々の足跡だけ
美しく残るのかな


雨音が好きだったよね
雷に怯えたよね
濡れたまま抱き合う
思い出がループしてる
騙し絵の階段のように
果てしなく 迷宮

軋んだ言葉 くすんだ光
答えを識ってる問い
きみが咲いてた僕の胸に
抜けない根が絡んだ

深く深く 突き刺さる
痛みも 証だと
微かな声が僕を誘う
終わりに向かう調べに

深く深く 息を吸う
終曲は独りで
どんなにきみを求めてても
虚ろに のまれぬように

消えて消えてしまうまで
その耳に 残るように

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

Coda

COBAx5884x さんの作品に作詞で参加させていただきました。とても美しい曲です。ふさわしい詞になっているでしょうか。。。
終わりに向かう恋に決着をつけなければ前に進めないときがありますよね。そんな歌です。

※Caja de música(カハ デ ムジカ)
スペイン語で「オルゴール」

閲覧数:125

投稿日:2023/06/11 10:35:15

文字数:383文字

カテゴリ:歌詞

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