歪んだ視界響くのは雑音
空が赤へ変わるときに一片(ヒトヒラ)の光は地に落ちた
何が駄目だったの？
虚空に問うても答えは無(ム)
ただ紫陽花が咲き誇る

一人佇む駅のホーム
貨物列車滑り込んでくるその瞬間(トキ)に
手にした携帯投げつけて
文字からの解放如何かしら？

狂ったように笑うワタシは
この世界の影なのよ
冷えた身体は悦びに満ちた

歪んだカバン響くのは鳴き声
海が空と交ざるときに片翼の力は無に消えた
何を目指してたの？
転がるワタシに出口は無
ただ紫陽花を見上げてた

街に被さる高層ビル
黒い電線張り巡らされるその場所を
手にした刃物で斬りつけて
音からの解放如何かしら？

狂ったように笑うワタシは
焼け焦げた肉塊
宿る魂快楽に満ちた

歪んだ視界響くのは雑音
空が赤へ変わるときに一片の光は地に落ちた
何が駄目だったの？
虚空に問うても答えは無
ただ紫陽花が咲き誇る

ふと我に帰れば空は青
昔と変わらぬままそこにいた

歪んだ視界響くのはサイレン
空が黒へ変わるときに儚げな灯りは眼を閉じた
コレを望んでたの？
自分に問うても答えは無
ただ紫陽花が咲き誇る

ただ紫陽花が咲き誇る