#14「終末」
僕は絶体絶命のピンチを迎えている……
今、僕の両手にはシスターとマイちゃんが……
そして、目の前には【樹木】……
そんな状態なのに、さらに僕を追い詰める光景が目に入った
「あ……あ…ミク!」
ミクが【樹木】の枝にからまってグッタリしている
ミクの長い髪が、細い手脚がダランと垂れ下がる
「ミク!ミク!しっかりしろ!」
返事がない……
「くそっ!どうしたら……」
じりじりと迫る【樹木】
グォォォォ
低い奇声をあげる【樹木】
迫る……【恐怖】
迫る……【絶望】
迫る……【終末】
「くそぉぉぉぉぉぉ!!」
僕はただ叫ぶことしかできなかった
『ふん!これだから人間は!……………ごめんね…』
突然、透き通った綺麗な声が聞こえた
けれど、その一言に怒りと悲しみが混じり合わさったような……
そして、次の瞬間だった
グォウォォ…ゥゥ……
【怪物】は、鈍い声と共に真っ二つに裂けた
そして、二つに分かれた【樹木】は光となり消えた
ミクは【樹木】のいたところに横たわったままだ
僕は茫然としていた……
今、目の前で起こったことを頭で処理しきれていなかった
た、助かったのか…?
「ねぇ、大丈夫かしら?」
僕はその言葉にはっとした
そして、声のした方を見た
すると、そこに立っていたのは綺麗な桃色の長髪の女性だった
妖艶な腰には小さなサーベルを帯刀している
「きれいだ………」
僕は思わず心の声が漏れてしまった
「しっかりしなさい!大丈夫よね?」
桃色の髪の女性はそういうと僕に近付いてきた
「あ、はい。大丈夫です。助かりま…」
「貴様じゃない!!」
彼女の怒号が辺りに響く
僕は驚き、両手に抱いているシスターとマイを包み込むようにした
彼女がさらに近づいてくる
「何をしているの?早くこっちに来なさい、リン!」
彼女がそういうと、マイが僕の手の中からスッと立ちあがって彼女の方に走って行った
「え?マイちゃん……?」
僕は何がなんなのか全く分からない
マイが無言で僕の後ろを指さす
「そうだ!ミク!!」
僕はシスターをその場に座らせると、ミクに駆け寄った
「ミク!ミク!大丈夫か!?しっかりしろ!」
僕はミクを抱き上げると、大きな声で叫んだ
ミクの体がグッタリとしていて、力が入っていない
「カ、カイト兄……………」
「ミク!よかった…今、助けてやるからな!」
僕が立ちあがって医療道具をとりに行こうとした時、ミクが僕の服を引っ張った
「いかないで……わ…たし…もう……」
「何をいってるんだ!しっかりしろ!」
僕がミクの手を握る
「でも……もう…カイト兄が……どこにいるのか……わかんない…」
「え?!」
ミクの目に光がない
「あのね……カイト兄…最後に…一言………私……カイト兄のことが………」
「やめろ!やめてくれ!最後なんていうな!必ず、僕が助ける!」
僕がそういうとミクが苦しそうに精一杯の笑顔をした
でも…僕はもうわかっていた……ミクに残された時間がもうないことに……
けれども、それだけは認めたくなかった
認めたくはなかったんだ……
コメント4
関連する動画0
オススメ作品
【篁由美のピアプロさんへのイラスト応募作品投稿日】※随時更新予定※
2024/06/18 旅!?行っちゃえ!行っちゃえ!(初音ミク「マジカルミライ 2024」観光ポスター応募作品)(#マジカルミライ2024_ポスター)
2024/12/01 T1・【MEIKOさん20th記念お祝いイラスト応募作品】...【篁由美のピアプロさんへのイラスト応募作品投稿日】

篁 由美
A 聞き飽きたテンプレの言葉 ボクは今日も人波に呑まれる
『ほどほど』を覚えた体は対になるように『全力』を拒んだ
B 潮風を背に歌う 波の音とボクの声だけか響いていた
S 潜った海中 静寂に包まれていた
空っぽのココロは水を求めてる 息もできない程に…水中歌

衣泉
サクラ サクラ
サクラ サクラ
ひらりゆらりと 映る紅色
春の息吹に 花舞い踊る
その晴れ舞台 ただ年一度
桜魂
生きるcherry blaw
サクラ サクラ
サクラ サクラ
蕾から花 花から葉先...Cherry blaw歌詞

一色ユウキ
気が狂ってしまいそうな程に、僕らは君を愛し、君は僕らを愛した。
その全てはIMITATION,偽りだ。
そしてこれは禁断。
僕らは、彼女を愛してはいけなかった。
また、彼女も僕らを愛してはいけなかった。
この心も日々も、全て偽りだ。
そんな偽りはいらない。
だったら、壊してしまえばいい。
『すっとキ...【VanaN'Ice】背徳の記憶~The Lost Memory~ 1【自己解釈】

ゆるりー
ミ「ふわぁぁ(あくび)。グミちゃ〜ん、おはよぉ……。あれ?グミちゃん?おーいグミちゃん?どこ行ったん……ん?置き手紙?と家の鍵?」
ミクちゃんへ
用事があるから先にミクちゃんの家に行ってます。朝ごはんもこっちで用意してるから、起きたらこっちにきてね。
GUMIより
ミ「用事?ってなんだろ。起こしてく...記憶の歌姫のページ(16歳×16th当日)

漆黒の王子
彼女たちは物語を作る。その【エンドロール】が褪せるまで、永遠に。
暗闇に響くカーテンコール。
やむことのない、観客達の喝采。
それらの音を、もっともっと響かせてほしいと願う。それこそ、永遠に。
しかし、それは永久に続くことはなく、開演ブザーが鳴り響く。
幕が上がると同時に、観客達の【目】は彼女たちに...Crazy ∞ nighT【自己解釈】

ゆるりー
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想
イズミ草
ご意見・ご感想
うお、当たっちゃいましたww
ルカちゃん綺麗だ(ホレボレ
ミクはこれからどうなってしまうんでしょうか…?
いきなり、ハイスピード展開がなんだかイイ感じですねww
次回を楽しみに待つとしましょう…。
2012/06/11 19:04:13
しるる
当てられましたww
見事に全員にww
ですよね?…
いきなりのハイスピードすぎですよね…
そこ反省点ですね…
緩急ききすぎ?ww
2012/06/11 21:29:12
雪りんご*イン率低下
ご意見・ご感想
ミクさァ─────ッん!!
いなくなっちゃダメェ─────ッ!!
ミクさんが逝ってしまうのなら……ウチも死n(((【強制終了】
次回の「それでも想いを伝えたくて」を楽しみn……おい、何をする……やm(((
2012/06/10 21:13:06
しるる
ミクの運命…それは…次回!w
そのタイトル人気だなww
2012/06/11 21:27:00
美里
ご意見・ご感想
やっと妖精登場!?
そしてついにマイちゃんの名前が本文で明らかに!
ミクちゃぁぁぁぁん!最期なんて言わないでぇぇぇぇぇ!これで出番最後なんて早すぎるよぉぉぉぉ!
ミクちゃん…目が見えなくなっちゃったんだね…それでもカイトの服を引っ張れたんだね…恋のパワーはすごいね…
次回!ミクちゃんの運命は、いかに!?第15話、『それでも想いを伝えたくて』をお楽しみに!←
2012/06/10 20:46:25
しるる
どうでしょう?ww
ルカさんは妖精なのでしょうかww
あぁ…そのタイトルいいなぁww
一応、今回は『二文字』で統一してるので使えないですけど…ww
そのタイトルは…美里ちゃんが詩にでもしてくださいwww←
2012/06/10 21:10:15
Turndog~ターンドッグ~
ご意見・ご感想
当たったあああああああ!!!!!ルカさんキタアアアアアアああああああああああああ!!!!!
何故当てられたかって!?それは私のルカさんへの愛が∞だからさ!!
ルカさんなう!ルカさんなう!!ルカさんルカさんルカさんなう!!!
…ってそんなバヤイじゃなああああああああああああ一いっ!!!
逝くな―――!!ミク…逝くな―――!!!
全世界3億9千万人のファンが待っているのに―――…!!
ルカさん助けてええええええええええええ(土下座)
2012/06/10 20:46:14
しるる
私の作品の中では、「ボカロ観察」でしかルカさんが出てきてませんからねww
お久しぶりですというか…
今度のルカさんはどんなルカさんなんだ!って思ってると思いますww
これから徐々にルカさんの中身を書けたらと思いますww
ミクの運命は……
2012/06/10 21:05:28