#16「異常とテト」



前回のあらすじ

新たに、カイトさんがのびた……

原因は、乙女心に対する配慮が足りなかった事……なのか?






「ネル……こっちにきて、すわって」


そういって、ネルさんを手招きしたのはハクさんだった


「あれ?ハクさん、ネルさんと親しいんですか?」

「……え?」


ハクさんは、泣きそうな目で、びくっとして私を見る


「あ、いや……だって、ハクさん、ネルさんのことだけ呼び捨てだし……データ本体としては、初対面なんですよね?それなのに、人見知りをしていないし……」


私の素朴な疑問

別にそんなに深くは考えてないけれど、なんとなく気になったから聞いてみた


「あ……そ、そうでした……ごめんなさい、ネルさん……私、初めてあった気がしてなくて……」


そして、急に「ネルさん」に変わったハクさん


「あ、いや、僕は別に「ネル」でいいんだけど……やっぱり、【ボーカロイド観察】の影響でしょうね。僕もハクさんのこと、「ハク姉」と呼びそうになったし」


少し照れて、ネルさんはそういった


「え?だったら、「ネル」と「ハク姉」でいいんじゃないですか?」


ここでルカさん

この人の言動は、地雷のスイッチもなるから、すごくハラハラする


「そうよ。私だって、ルカやハク、カイトのことを初対面だけど、呼び捨てにしてるし」


なにやら、データ本体というのも、結構、面倒そうだ

記憶的には、お互いリンクしているが、それは本人同士じゃないというのが……なんとも……



「そ、それじゃ……それでいいかな……ハ、ハク姉?」

「……うん。ネルにそう言われると安心する」


二コリと笑ったハクさんは、とても美しかった

リンさんのような無垢な笑顔でもなければ、ルカさんのように優しいものとも少し違う

もっと……神秘的なものさえ感じた





「それにしても……なんかすごい状況だな。これ。」


ネルさんが、辺りを見回してそういった


「わかってくれますか!!!」


私は、ずいっと前に出て、ネルさんの手をとる

いままで、これを「異常」と認知しない人ばかりだったから、「異常」と思ってくれたネルさんにとても親近感を覚えた



「あ……う、うん……てか、あのうごく段ボールはなに?」


ネルさんは、戸惑っていた

が、それを見てますます、私と感性が近いと感じた……というか、正常!


「あ~、あの箱には、リンちゃんとレン君が入っているのよ」


ルカさんが二コっと自然に発言する

その言葉で自然にニコッとしているのが、異常だと思う


「え?!レ、レン君!それにリンも!」


慌てて、段ボールに近付くネルさん

そして、勢いよくガムテープをはがす


「ぷはっ!あ~苦しかった……」


最初に出てきたのは、レンさん

やはり、いくら空気穴があいていてもあの箱に二人はきつかったのだろう


「やったぁ~!やっぱり、シャバの空気はいいなぁ!」


続いて、リンさんが元気いっぱいででてきた……いや、シャバって……



「2人とも!大丈夫!」

「あ~ネルさん、久しぶり~」


リンさんが、ネルさんを見るなりネルさんの両手をとって、ぶんぶんと大きく握手する


「は、ははは……相変わらずで……」


引き気味のネルさん


「ネルさんが助けてくれたの?ありがとう!」


ネルさんは、レンさんの言葉に、さきほどのカイトさんの時以上に顔を真っ赤にしていた


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

みんなにインタビュー(仮)#16

封印が……今、解かれた!!!

そして、テトの気持ちが分かるネル!w

閲覧数:73

投稿日:2013/02/13 21:26:10

文字数:1,468文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

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  • イズミ草

    イズミ草

    ご意見・ご感想

    回を重ねないごとにみなさんのかわいい度があがっていく……www
    リンレン復活ですねww
    煩くなりそーだなーwww

    2013/02/13 22:00:44

    • しるる

      しるる

      かわいいところを見せれてよかったですww
      それが見どころというか、それを書きたいわけですからww

      リンレン復活!
      と、いうことは……どうなるかw ターンドッグさんなら分かるのでは?ww

      2013/02/13 22:25:52

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