A
瓶の中は底ついて
乾いた喉を撫でてみる
指に残る感触は
さっきまで希望に触れていた

B
あなたの心臓で生きていたい
優しい心音を聞いていたい
眠れない夜の戯れを

S
足を止めかけたあなたに出会った
注射器みたいな痛みと共に
歩き続けたら明日に出会った
光射す庭でひとりになった

A
海の水を汲んでみた
あなたの影に期待して
ただ勝手に救われた
再生を絵画に描いていた

B
月夜に涙よ降り注いで
何処かで生きている遠い街へ
濁ってるエゴで祈ってる

S
息をやめかけた扉が開いた
コーヒーみたいな苦さと共に
息を続けたら未来に出会った
それなのに何故か足りないような

C
歩みを止めていたら
呼吸をやめていたら
瓶底で終わりを待ってた
あなたに出会ったから
私がここにいるの
それだけを伝えたいだけ

S
足を止めかけたあなたに出会った
注射器みたいな痛みが残る
歩き続けたら夜明けに出会った
光射す庭でひとり歌って

息が絶えるまで闇夜を歩いて
心臓に残った痛みを探す
尽きてしまうまで再会の日まで
ゼンマイを巻いて何度も聴くの