儚い(はかない)旋風(つむじかぜ) 立ち尽くす荒原の中
離れた貴方(あなた)には 見えない踊りでしょうか?
朽ち(くち)果てた想いが まるで流氷のように
溶けて失くなるのは まだ遠い話でした

雨雲が鳴く頃に吹いた風
泣いたのは大地の赤子なのか
誰かの影 空しく踊る

貴方を待つ 私の風
喩え(たとえ)足が滅んでも
踊り続ける私は今も
逸れた(はぐれた)踊り子
想いを乗せる風は新樹へと


荒んだ(すさんだ)流れ星 願いに芽を託して
歪んだ陽炎(かげろう)に 貴方の背を映しました

星雲に紛れた私の夢
夜空には見えない雨の端切れ(はぎれ)
泣き虫風見鶏(かざみどり)が踊る

貴方を想う 私は風
昔のように踊れず
それでも貴方を待つ心は
我儘(わがまま)な心
荒原に吹く旋風の意を


愛した貴方に置いて行かれたのだ
荒原の真ん中に残された風


貴方に吹く 私は風
新樹の下(もと)で眠る
貴方が眼(め)を覚まして笑うのを
もう一度見たいだけ
風の踊り子 傍(そば)で踊るから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

風の踊り子

荒原の真ん中に置いて行かれた弟子の女の子と自分の死を見られたくなかった優しい主人のお話。
「こんなことになるんだったら、一緒にいてあげたかった、。」

つっきぃさんの歌詞募集に書かせていただきました。

悲しくも温かい、そんなオトギバナシ。

閲覧数:168

投稿日:2016/07/17 14:52:00

文字数:442文字

カテゴリ:歌詞

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