ターンドッグさんの部屋の戸を閉めた後、なるべく足音を立てないで、かつ早歩きで自室に向かった。
その間、終始にやけ顔だってことは鏡を見なくても分かる。
廊下に誰か居そうなものだけど、そんなの気にしない主義なんで。

鍵を開けて、さっき貰ったバスケットのふたを開けてみる。
バスケットだけには気遣っていたので、多分酔ってはないだろう、多分。
ふたを開けて三秒。
無邪気に笑っているちっちゃいLilyちゃんを机の上に置き、自分は布団の上に転がってみる。

「ああああああああああああああああああああああああ可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い天使いいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!」
「・・・?」

そう言ってゴロゴロしながら叫ぶ。防音完備で良かった。
だって可愛いんだもん!フィギュアが動いてニカッって笑ってあああああああああああああああああああああ!!!!!!



「・・・あ、髪の毛がぐしゃぐしゃだ」
そのことに気がついて布団から起き上がり、机の近くにある椅子に腰掛ける。
そういえば、この子髪の毛サラッサラだなぁ。櫛とか必要だよね。


一部始終を黙って見ていたLilyちゃんは、不意に髪の毛を触ってもくすぐったそうに身体を捩じらせている。
可愛い。
というか、呼び名を教えないといけないんだっけ。

「えっと、貴方は・・・リリィ、リリちゃんだよー」
「リリィ?」
本当は呼び名だけでも良かったけど、一応本名も教えておいたほうが良いかと思った結果こうなった。
それにしても、首を傾げるリリちゃん可愛い。
「そう、リリィ。私はリリちゃんって呼ぶね」
「うん・・・、?」
リリちゃんは、指をこっちへ向けようか迷っていた。
だから私はゆっくりと、彼女に私の説明をした。

「私はすぅだよ」
「すぅ?」
うん、やっぱシンプルイズベストだよね!!!
というかリリちゃんに「お姉ちゃん!」なんて呼ばれてるところを我が家のリリさんに見られたらかなり引かれそうだしねあはは。
「これからよろしくねぇ」
一通り名前だけを教えたらとりあえず挨拶。
「うん!」と言ったリリちゃんの笑顔が眩しすぎて可愛いです。



「んでー、リリちゃんは力があるんだよねぇ」
確かネルちゃんの言った所によると「それなりの怪力」らしいけど。
まあその怪力を知るには、肉弾戦()しかないでしょ!!

ということで、リリちゃんに腕相撲のルールを教え(所要時間30分)、私とリリちゃんは念願の腕相撲をすることになった。
ちなみに、私の腕を立てるとリリちゃんの身長よりちょっと高めなので、リリちゃんには立ってもらってます。

「よーい、スタートで始めるんだよ・・・?」
「う、うん・・・」
私の神妙な顔色に気付いたのか、リリちゃんの声にもどことなく緊張感がある。


「よーい・・・スターt」
バンッ!!!!


勝負は僅か0.2秒でついてしまった。




「うわーーーーーーーーーーーーん!!!!!!」
「ど、どうしたすぅ!?」

結局のところ、腕相撲はリリちゃんに軍配が上がった。
というか、圧勝と言っても過言じゃない。
・・・私が弱いんじゃない、リリちゃんが強すぎるんだと信じたい。

「リリちゃん強すぎるよ腕相撲勝てないよだけど負けるのも本望だよ!!!」
「ならいいじゃねえかよ!!!」
おお、何気にちずにつっこまれるのは久しぶりのような。
「というか、リリちゃん何時の間に来たんだね」
「ついさっきねー。こんなかにいるよ?」
バスケットを開けると、その中には少し疲れた顔をしたリリちゃんがぐったりしていた。
「・・・この子に腕相撲負けたの・・・?」
「うるさい!!こちとら一回も腕相撲で勝ったことないやい!!」
「それは・・・ある意味すごいね」
「でしょー」
「褒めてないからね?」


ちずと半ば漫才のような掛け合いをしながらリリちゃんの様子を見ていると、るぅちゃんと戯れていた。
やっぱ小さいのって可愛い・・・・・・と思うと同時に力任せにるぅちゃんに怪我させないか心配だった。
力を抑えることも教えなきゃかもな・・・。

「うーん・・・リリちゃん、こっち来てー」
そう言って手招きをしてみると、ちゃんとリリちゃんは私のほうへ寄ってきた。
とりあえずちずの説明をした後、ちずに痛いめもとい、リリちゃんのパワーを分かってもらうべく腕相撲をやらせることにした。

「よーい、スタート!」
「・・・うぬぅ・・・」
「中々、リリちゃん腕力あるね・・・」
勝負は一瞬ではつかず、なかなかの耐久戦になっていた。
なんというか・・・私、ちずよりも腕力ないのか・・・。
そんなことを思った夕暮れ時だった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ちびLilyちゃんとレッツ・腕相撲!

最近、中の人繋がりな動画にはまってますすぅです。
ほら、ミクさんとかCULさんとかって中の人声優さんじゃないですか、そういうの回るの好きなんですよ。

ということでリリちゃんきたああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!とここでも叫ぶ。
腕相撲に関しては・・・まあ、はい、そうですねw
弱すぎることに誇りを持っています←

とりあえず、リリちゃんを愛でることに専念致します・・・ええ、勉強なんt(おい

閲覧数:207

投稿日:2014/07/04 20:44:09

文字数:1,944文字

カテゴリ:小説

  • コメント2

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  • しるる

    しるる

    その他

    すぅちゃん、非力!!くぁわいい!!
    リリちゃんか…めーちゃんに並んでかっこかわいい部類の子

    じゃ、はい「ちっちゃなくし(10)」
    *ちいさくて持ちにくいが、くしの「め」も小さいため髪が引っかかりにくい

    2014/07/05 21:29:14

    • すぅ

      すぅ

      私が非力なんじゃない、リリちゃんが強いだけなんです(華麗なる現実逃避
      めーちゃんもリリちゃんも、あのカッコ良さと可愛さの比率が完璧ですよね。

      うおおありがとうございます!!!
      早速リリちゃんにくしの使い方教えてきます(持てなかった

      2014/07/06 10:01:44

  • Turndog~ターンドッグ~

    Turndog~ターンドッグ~

    ご意見・ご感想

    そんなすぅさんには艦これで陽炎型4人と不幸姉妹を合わせた藤田咲艦隊の編成をお勧めします←
    中島愛さんが声を当てたのもいるからお好みで混ぜてあげても((

    つwwよwwいww
    女子の腕とは言え人間の腕0.2秒で叩き付ける腕力ておめぇ……
    ネルちゃん調整ミスったな!←

    ちずさんが五分なら俺は勝てるはず!
    一応剣道歴8年の大学生男子だからな!
    よゆーよゆーさらっと押し倒してやんy
    【バゴォン】

    2014/07/05 00:06:21

    • すぅ

      すぅ

      不幸姉妹の妹さんが中々来てくれないんです!!!不知火さんは昨日来てくれたんであとは妹さんだけなんですが←
      潜水艦は…はい、いつか出しますw

      それなりの怪力ってどんな感じだろ→普通より少し強いくらいかな→それだと私瞬殺だな、というくらい弱いんですwww
      そのせいで山なしオチなしの勝負になっちゃいましたw
      ネルちゃんは悪く…ないんです多分((

      実はあのシーン、リリちゃんが結構押してたのをちずが堪えてたんですよw
      剣道歴8年!?す、すげぇ…。
      わぁお何ですかその効果音は!?!?
      コメントありがとうございます!!

      2014/07/05 11:34:32

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