寒いな
外は土砂降りの雨
もうすぐすれば雪に変わる

静か
響くこの心に
泡立つ肌を抑えながら

はあ、あったまろう。
そう厚着をして
ストーブに手をかざし
ベッドにたくさんの毛布を重ね
潜り込み、ぬくぬくしよう

あんなことなんて、忘れちゃおう

冬のぬくもり
吐く息は白く　湿り　暖かく
虚空に消えて　混ざり合う
ふっと凍りつくこの世界

突き刺す冷たさは
腕にも胸にもしみてくる

寂しくなんかないから
僕は一人でもいいから
君が幸せでいいから
暖かい心あるから
涙もすぐ冷えるけど
飲み込めばどってことないから。

だから

さようなら。



あついよ
頬に流れる夢
もうすぐすれば枯れ果てる

眠いよ
閉じかけた瞼
君の残影が儚く消える

せめて、あったかくしよう。
靴下履いて
インナー何枚も着て
湯船であったまって
沈みこみ、湯気を吸おう

忘れちゃおう、君のことなんて

君のぬくもり
それは冷たく、時に　残酷
幻想に消えて　混ざり合う
通り過ぎてく、この世界

入り込んでくるレイキは
脚にも首にもしみてくる

悲しくないよ
切なくもないよ僕
聞こえるんだよ
僕の声が君の声が
君がどこにいてもいいのさ
涙は湧いてくるけど
唇噛み締めればいつか消えるから。

だから

ありがと。



さようなら、本当にありがとう。
今まで、ありがとう。
はかない思いだったけどさ
僕は幸せだったんだ。
忘れたいけど忘れないと思う
君に伝えること伝えた。
だから、もういいんだよ。
気にしないで。さようなら。さようなら。
お幸せに
僕も幸せ掴むから
静かに息を引き取るように
僕は毛布の中で眠るから。

だから

さようなら。ありがと。