人並みに合わせて生きてきた
疑うことなく単純に
誰が決めたのか常識が
絡まる髪を切り落とした

大切なものがあるのだと
勇気を出して打ち明けた日に
理解する気もないキミは
優しく突き放した

苦しいことも悲しいことも
乗り越える理由もわからずに
生きるだけだ
ただ生きるだけの人形になっていく
涼しい風を心地よいと
感じる胸は腐り落ちた
キミだけなら
まだキミだけは
信じていたかった

人並みに揃えて生きてきた
楽しくなくても笑った
幸せの定義に沈められ
息ができないから列を出た

ボクから溢れる感情は
戸棚の奥へ押し込んだまま
許される日を夢に見ながら
希望ごと火を付けた

苦しいことも悲しいことも
記憶する理由もわからずに
生きるだけだ
ただ生きるだけの人形になっていく
優しい声を愛おしいと
思う頭が崩れ落ちた
キミだけなら
ただキミだけは
変わらないと思ってた

繋ぎ止める全てを断ち切って
引き止めるキミを振り切った
わからないからと嘲笑った
キミには何が見える？

ただ繰り返す日々を嫌った
絶えず続く道から逃げた
キミにはわからない何かが
ボクの背中を押す

苦しいことも悲しいことも
受け入れる理由もわからずに
生きるだけだ
ただ生きるだけで幸せと呼ぶ
遠い空を思いながら
伸ばす腕は叩き潰された
キミだけなら
ただキミだけは
わかってほしかった

苦しいことも悲しいことも
付き纏う理由もわからずに
生きるだけだ
ただ生きるだけの人形になっていく
固定された明日を目指す
縛られたまま運ばれる
キミだけなら
まだキミだけは
信じていたかった