本当に求められている時って
綺麗にバトンが繋がるような
受け止めた光を担うような
ただクリアな水底を感じるの

寂しいとか嬉しいとかは無くて
気持ちの中の澄んだ光跡が示す
音の道筋をなぞっていくだけ
とても落ち着いて暖かくて冷たい

受け渡された相手は逆光で見えない
一言だけ声をかけたかったけれど
それすらも憚られるような笑顔
こちらも小さく笑顔で返すけど


本当に射止められている時って
心臓を手で掴まれているような
逃げ失せる場所を隠すような
ただピュアな蠢きを感じるの

痛いとか楽しいとかは無くて
想いの中の煌めく宝石が宿す
色の語らいに耳澄ませるだけ
とても安らいで穏やかで激しい

狙い澄ました相手は反射で見えない
一度だけ手を伸ばしたかったけど
それすらも躊躇うような不敵さ
こちらも観念したように笑む


認めてもらいたい人に認めてもらえる
誇ってもらいたい人に誇ってもらえる
究極の承認欲求が満たされるはずなのに
何も満ちない何も欠けないただの合図

手渡された光のバトンと色の宝石を手に
向こうを背にして少しずつ走り出してく
もう誰にも繋げることが出来ないって悲観
でもそんな保証も無いって知って諦観


選ばれたなんて烏滸がましくて辛いよ
消去法だったって言って欲しかった
仕方なくって苦笑いが良かった
その方が足取りだって軽かったはずだよ

期待を背負うには頼り無さ過ぎるんだ
それでも満面の笑み浮かべてさ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

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承認欲求って悪いわけじゃないんですよね。

閲覧数:147

投稿日:2021/08/05 22:59:43

文字数:617文字

カテゴリ:歌詞

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