#29-3「みんなと…ジレンマ」



翌日…

ミクは明日、マスターと共にこの寮を出る

それはもう決まりだった

なぜなら、それが四年前の約束で、ミクがあのマスターのボカロだから…




その日の昼、ミクがリビングで落ち着きなくうろうろしていた

明日、ここを出る…

ミクはマスターを心待ちにしていた

けれど、ここのみんなとも離れたくない

自分の気持ち同士が、真っ向から対立していた



「あれ?ミク?どうしたんだ?」


そこにやってきたのは、ネルとハクだった


「あ、いや…その…一人だと落ち着かなくて…あはは」


ミクが頭に手をやりながら、そういった


「…では、私たちがミクさんの側にいますよ」


ハクの優しい言葉と笑顔がミクに向けられた


「ミク、明日なんだろ?いつ出発するんだ?」


ネルがミクに素っ気なくきいた


「お昼の便だから…朝ごはん食べたら、いかなきゃ…」

「そか…せっかく仲良くなれたのにな…まぁ、あっちにいっても元気でやってよ」


そういってネルが無理して笑って見せた


「ミクさんには最初から最後までお世話になりました」


ハクがミクに頭を下げた


「え?!いや…そんな!私のほうこそ…」

「…いえ。ミクさんの笑顔に、私もネルも随分、助かりました」


ハクがそういうと、ネルも隣でうんうんとうなずいていた








「ミク姉~、いる~?」

ちょうどその時、レンがリビングに入ってきた


「あ、レン君!なに?」


ミクが返事する

しかし、レンはミクの方をみていない

レンはネルを見ていた

そう…あの一件以来、2人は一切、口をきいていない


「あ…えっと、ううん…またあとででいいや」


そういって、レンがリビングから逃げだそうとした


「待って!」


レンを呼びとめたのはネルだった


「僕たち、話が終わったから、今度はレン君がミクの相手してやってよ」

「ちょっとネルさん!相手してって…それじゃ私が寂しがり屋みたいじゃないですか!」


ミクがネルの一言に反応する


「あれ?そうじゃないの?あははは!ま、とにかく、あとはレン君に任せた!」


ネルがそういうと、なんのことかよくわかっていないハクの腕を引っ張ってリビングから出て行った

レンはネルとすれ違う時、目をそらしていた





「レン君?どうしたの?」


ぼーっとするレンにミクが話しかける


「あ、ううん。なんでもない。」

「え?用があったんじゃないの?」


しかし、ミクの「どうしたの?」の意味は「何の用事?」という意味だった


「あ!そっちか!えっと…今日の夜、河原で待ってるから来てほしいんだ…いいかな?」

「え?…う、うん」


レンの妙に真剣な顔に、緊張してしまったミクだったが、とりあえず夜に河原に行くことにした



ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

みんなでボーカロイド観察(仮)#29-3

ネルとレンは、まだぎくしゃくしてるんですねww
でも、それはたぶんずっとそうだと思います…

でも、ほんとネルがいい奴だなぁ…改心してからのネルがいいやつ!
序盤から最も内面が成長している人物ですw

さて!レン君の呼び出しの意味とは!!ww

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閲覧数:261

投稿日:2012/03/28 17:19:55

文字数:1,208文字

カテゴリ:小説

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