雨の物語
ベランダの柵を伝う雨粒 不規則に騒ぐ
窓越しの喧騒 音もなく体に響き渡る
冷たい雨の中へ走り出す 体が熱くなる
自由に見える雨が 重く滲みこんで動けなくなる
踏み出したはずの足 地に着いた掌
顔上げて空を見るけど 雨が降るから目は開(ひら)けない
あいまいな矛盾 体の奥の熱ぶり返して
間違いだらけの衝動が 小さな違和感 迷わせる
見つからない際限 欲望のまま叫び続ける
渾然とした道標が 釈然としない 惑わせる
濡れた体に吹き付ける風 不器用に嘆く
生温いその風で 現実だと思い知らされる
全てが少しずつ冷えていく 囁き思い出す
時間ばかり過ぎる 乾いていかない心と体
噛みしめたはずの過去 繋がらない言葉
この目を開いてみても 終焉のない灰色の空
あいまいな行方 気付けば同じこと繰り返して
戸惑いばかりの焦燥で 時間だけが過ぎる 狂わせる
見つからない砕片(さいへん) めくられない時間の頁(ページ)
寂寞とした空白が 潸然と涙 嘆かせる
透明な大気に溶け込む雲 不躾に戦(そよ)ぐ
定まらない焦点 目指す場所さえ思い出せない
あいまいな幻影 現と幻その境目も
隠す雲を雨が流した 足に力入れた 立ち上がる
見つけ出す神髄 思い出す自由への途
昂然とした雨粒が 整然と語る 響かせる
真実の自由 雨の不自由
求めることこそ自由 運命(さだめ)は不自由
混沌とした摂理を その目で見定める 作り出す
全てを糧に走り出す体 いつしか乾いて
本当の居場所で 雨上がり自由と共に笑う
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