アイ厭だ(やだ)燦々どこぞの菓子らの
娘コッコと歩きゃら食べられ
いくつむくつけ弱りめ目ばちこ
陸奥に眠れぬお馬のどん尻(ケツ)

馬鹿(バキャ)なあんよがぐらりて暗々(くらくら)
安価な薬の出番はありゃせん
泣きに哭いての身の上話さ
咄家も振る鼻紙ばなし

アイ厭だ(ヤダ)来来、福や来い請い
裸生まれのアネキども
アイ厭だ(ヤダ)外々、豆で下した
腹に残ったエゲつなさ
時に溶かした鴇色混じりの
粘る縁よなれの果て


アイ厭だ(ヤダ)散々何処ざと往きなと
下手サッサか振りきりゃ食べられ
行き場行き場も砂肝婆(ババア)が
貉(むじな)よろしくお馬が終った

過ぎる他人にお馬やへりゃへりゃ
笑う門(かど)なく薄墨極めた
遅れ時代がお歯黒流行らぬ
無縁仏が茶を沸かす

アイ厭だ(ヤダ)来来、福や来い請い
裸生まれのアネキども
アイ厭だ(ヤダ)楽々、豆も煮え立つ
おかめ八幡やわたの大蛇よ
時に溶かして溶かし込む
鴇色混じりの粘っこさ
裸生まれた女ども
往きも戻りも知らんがにゃあ

アイ厭だ(ヤダ)来来、福や来い請い
裸生まれのアネキども
アイ厭だ(ヤダ)楽々、豆よ呑みこめ
裸生まれたアネキども

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女来万象(にょらいばんしょう)

裸んぼで生まれた女たちのお話。

閲覧数:175

投稿日:2019/02/24 01:39:46

文字数:501文字

カテゴリ:歌詞

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