雨の降る夜はいつだって夢に見る
大きな葉っぱに乗って旅する夢
シルクハットの似合うカエルさんや
リフォームに悩んでるカタツムリさん

ハナアブさんにオススメスポット聞いたり
ハチドリさんに道案内頼んだり
風が吹いて雨が強まってくると
急に葉っぱも宙に舞い始めちゃって

飛んで流れて水玉と旅をする
おしゃべりな仲間達と共に
ワクワクが止まらないまま
布団の中で水音に耳澄ます

雨が続く夜はいつでも夢を見る
蜘蛛の糸の骨組みに雨の膜の傘で
ふわり水面をひとあしふたあし
波紋広げて抜き足差し足

アメンボさんと気が合って徒競走
ミズスマシさんも一緒に走りたいって
風に乗ってみんなで滑っていたら
途中から手繋ぎ駆けっこになっちゃった

滑って走って水玉と旅をする
わんぱくな仲間達と共に
ドキドキが収まらないまま
まぶたの奥で波紋がこだまする

目が覚めると必ず窓越しの虹橋
しまっておいた長靴で駆け抜ける
おっと危ないみんなを踏まないように
船も傘も持たずに舞っては駆ける

次の雨の日はいつかなって予報眺め
傘のマークに笑顔で胸をときめかす

次はどこに行こう？なにが出来る？
水玉の重なりが夢の幕を開けていく