一人の少女と一人の少年がおりました
二人は好きあっていました
おそろいの靴おそろいの帽子
二人は好きあっていました
いつしか二人は互いに好きをわかりはじめました
好きであることに対して疑問を持ったのです
何故私は彼を好きなのか
何故僕は彼女を好きなのか
人を一人しか知らない彼らにはその謎は解くことはできませんでした
そこで二人は一度分かれて他の人を知ることにしました
好きとはなにかを解るために
互いを好きであることをやめたのです
彼女はやがて他の人を知り始めました
他の人の存在が彼女に好きについての知識を与えました
彼はやがて彼女を求め始めました
他の人の不在が彼に好きについての知識を与えました
二人は謎を解きました
二人は目的地にたどり着くために別々の道をたどり
そして達成した目的は違ってしまっていました
他の人との差異として彼を見つめる彼女と
唯一の存在として彼女をみつめる彼
いつのまにか靴や帽子は
別々のものになってしまっていました
プロットとして・・・「クロス・パラダイム」
こんな風に人は変わって、大人になる。
できれば、変わらずそばにいたいけど。
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