ナンセンス
誰もいない横断歩道
鳴り響いた僕の鼓動
窓に伝う電車の音
帰り道なだけの事
「不甲斐ない」身に纏い
「悲しい」を締めた
君で塞いだ
耳を塞いだ
弱さを食らい
臆病になって
急行でまた明日
変わりなく過ぎ行く日々の
愛想無い世界
君も声もなく街に照らされて
何度も願い願う
渇いて導く僕の
甘い正解
其れに愛も無く吸い込まれてゆく
其処にも誰かの性
嘘で詰まった排水溝と
欲を喋る蛇口と
ブレーキの効かなぬ細胞と
心の中のサイレンと
ご利用くださいませ
高額加湿器
電源を入れて
また渇いて
弱さを見せて
滑稽になって
急行でまた明日
変わりなく過ぎ行く日々の
何も無い世界
君も声もなく街に照らされて
何度も揺らぎ揺らぐ
渇いて導く僕の
名も無き願い
其れに愛も無く響き渡ってく
其処にも誰かの声
帰りたくなって
帰れなくなって
帰る場所も見つけられずに
いつか誰しもが見つけるよ
こんな世界でも
こんな世界でも
変わりなく過ぎ行く日々の
愛の無い世界
君も声もなく街に照らされて
何度も歌い歌う
渇いて導く僕の
当たり前の正解
其れに相も変わらず歩いてく
此処にこれからの生
【GUMI】 ナンセンス 【オリジナル】
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