自転車押して登る 坂の途中で
呼ばれて振り向きざまに 君を見つけた
「目をつぶって」と渡された 蝉の抜け殻
驚いて泣く私を見て 涙目の君に笑う

小さな思い出を そのまま 封じ込めてた
震える想い 覚悟決めて 君に伝えたい

「友達でいよう」と 不意に聞こえたのは
きっと そうだ 僕の耳が壊れてるんだ
水しぶき浴びせて はしゃいでみせたのは
君の言葉 聴こえぬふりで
涙の跡 見せたくないから


「喉が渇いた」と言って 袖を引っ張り
無言で歩き出す君の 横顔眺めた
通い慣れた駄菓子屋の ベンチ腰掛け
君の両手にはいつもの 汗をかいたサイダー

手渡す仕草が ぎこちなくて悲しいよ
濡れて曇るビンの向こう側 君が遠くなる

「友達でいいよ」と 強がってみせたのは
きっと そうだ 僕の口が壊れてるんだ
喉の渇きに耐え 噛みしめて飲むのは
少しでも君を 引き止めたくて
でもね 何故だか しょっぱい味なの


あぁ つむじ風舞った ひらり
肩に止まった 木の葉さえも愛しいよ 
あぁ 覚悟決めていたけれど
こんな気持ちじゃ 君の顔すら見れない
夢なら覚めて・・・


「友達でいいの」と 二度言い聞かせたのは
きっと そうだ 僕のココロが壊れてるんだ
胸の苦しみさえ 置き去り別れたのは
少しの間は 他人のふりで
また いつの日か 笑顔のままで
もう一度 君と はしゃぎたいから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ソルティーサイダー

閲覧数:115

投稿日:2016/09/01 01:46:24

文字数:590文字

カテゴリ:歌詞

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