「MEIKOさん、KAITOさん、少し相談が…」
 「雅彦君、どうしたの?」
 「少し、相談に乗ってもらいたいことがあるんです」
 「どんな相談だい?」
 「ミクに会いたいって話が来てるんです。神波君が悩んでいて、彼のミクさんがそういっているらしいと高野君から聞きました。高野君もこの手の話がどうなったかは知っていて、それでもあえて僕に相談しにきたといってました」
 「…で、雅彦君はどうこたえたの?」
 「…ミクに話はしておくといっておきました。本来であれば受けなくて良かった話ですが、僕も神波君を悩ませてしまった一人ではあるので、無下にはできないと思ったのもあります」
 「…確か、人間関係の話をしたんだっけ?」
 「はい」
 「どうして、私たちに?」
 「ミクに話す前に誰かに相談した方が良いと思ったので…、ミクも考えてくれるとは思うんですが…」
 「神波君の悩みであれば、雅彦君が相談に乗れば解決しそうだね」
 「そう思ったのは確かですし、そちらの方がスマートな方法だと思います。でも、それだと神波君のミクさんの悩みは解決しないのかな、という気がして…。彼女が神波を想って悩んでいるからこそ、今回の話が来たのだと思います」
 そういって、悩む三人。
 「めーちゃんなら断りそうだね」
 「…KAITO、私を何だと思ってるのよ」
 「…別に悪い意味じゃないよ。めーちゃんはそういう線引きはしっかりしてそうだからさ」
 「…私も悩むかもしれないわね。こういう話は対処が大変よ。何が起きるか分からないから。…やっぱり、ミク本人に聞いた方が良いと思うわ。仮にミク本人に話して断れば、神波君のミクさんも納得はしてくれると思うの」
 「ですよね…」
 「…雅彦君にしては悩んでるね」
 「はい…、推測の段階ですが、神波君のミクさんは、マスターである神波君に想いを寄せているのではないかと思います。二人の話を人つてに聞いていると、昔の僕とミクと重なるように感じますし。今回の相談も、神波君との関係からすると、一線を越えている気がします。…今だと、そんなに珍しい話もないんですが、今回は対岸の火事ではないですし」
 「…本当に、昔からはずいぶん変わってきているね」

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初音ミクとリンクする世界 初音ミク編 3章13節

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投稿日:2017/08/28 23:03:58

文字数:929文字

カテゴリ:小説

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