積み上げてきた儚いものが
いとも容易く消え去ったら
何も残らなくなって呆然と
そして私の枷まで消えていた
価値を示すものだったはず
位置を示すものだったはず
なのにこんなに足が軽くて
何があったか分からないほどに
要らないものだったなんて思わない
捨てるべきものかなんてわからない
それでも弾むつま先が笑っているから
試しにスキップしてみたくなっちゃった
張り巡らしてきた拙いものが
不意に容易く千切れていたら
何も残らなくなって唖然と
そして私の鎖さえ消えていた
道を示すものだったはず
先を照らすものだったはず
なのにこんなに指が躍って
何を持ってたか忘れるほどに
意味ないことだったなんて思わない
塗りつぶす過去かなんてわからない
それでも跳ねる指先が奏でているから
試しにハミングしてみたくなっちゃった
今何が消えたかを覚えてないのは
忘れることに縋らないように?
振り返っても思い出せなくても
記憶なんか無くても私はいるのに
刻み続けてきた辿れる跡が
いつしかフッと掻き消されたら
何処から来たか言えなくて愕然と
そして私の憂いさえ消えていた
私そのものだったはず
自己を証すものだったはず
なのにこんなに心が脈打ち
何に泣いていたか笑えるほどに
跡形もなく消したいなんて思わない
恥ずべき歴史かなんてわからない
それでも満ちる気持ちが溢れているから
試しにスウィングしてみたくなっちゃった
あんなに想いを込めて時間をかけて
目標に向かってまとめ上げたのに
全て壊れても私がここで彩るなら
新しいミライがそこで待っててくれる
俯いた後悔も滲んだ無念さもゼンブゼンブ
生まれ変わらせてくれるのは初めての音
解き放たれた響きに包まれて歌えばほら
隣で楽しそうに紡ぐ声繋ぐ手止まぬ笑み
いつだって届けていたエールに今気付いた
ありがとうの代わりにそれじゃ私も歌うね
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